第5話

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2019/12/07 12:47
玲於eyes


俺は麗羅高校の生徒会長やってる

本当はこんなのやりたくなかった。

けど、俺の親父はここの理事長で
小さい頃から学級委員とか生徒会長とかをやるんだって言われ続けてた。

だから自分の意思を捨てて親父の念願だった生徒会長になった。



いつもと変わらない日常。

女子が俺に向かって叫んでる。

こんなのもう飽きた。








そんなこと思いながら人通りの少ない裏道を通ってると



ドンッ


人とぶつかった



聞くと1年らしい

素っ気ない態度で愛想のない人だった

って噂されたら、また親父に怒られる



だから、体育館まで案内してあげて
その場を去った




その子すごい地味な格好してたけど

メガネがズレた時に思った

美人......





あの子どこにいるんだろう、、





また考え事しながら適当にかいた綺麗

事の並んだ文を生徒会長の挨拶として

話した





騒ぐ生徒たち

うるさっ、て思って話終わると

すごいびっくりな顔して不思議そうに

してる子が目に入った






佐野玲於
佐野玲於
あ      さっきの......





他の生徒たちと違ってあの子には
何かを感じた

佐野玲於
佐野玲於
かわい.......


無意識にそんな言葉を発していた。

ニコッて笑うとまたびっくりして隣の子にしがみつくあの子









佐野玲於
佐野玲於
俺、なんであの子について考えてんだろ




いいや、とりあえず弁当食べよ

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