私の家はお金持ちで誰もが羨ましがるような家だと他人は言う。
父親は大手企業会社の社長
母親は父親の秘書
複数のメイドや執事を雇い
何不自由ない生活をしていると
そんなの見せかけに過ぎないのに、、、
家の中での私は存在すらしていない。
両親は必要最低限のことしか喋らないし、相手にもしようとしない。
私はそれが普通だと思っていた。
でも、違うと気づいた。
どれほどのお金があったって、そこに愛がなければ、家族の絆がなければ、幸せなんて生まれない。
どうして、こんな家に生まれてきたの?
どうして私なの?
学校では、私の家柄をよく思わない人が多く、俗に言ういじめにあっていた。
服を引き裂かれ、髪を切られ、水をかけられ、、、
本当に生きる意味を考えてしまう。
あんな家に居場所はない。
学校にだって、、、
だから私は逃げ出した。
遠くの誰も私を知らない街でしあわせに生きようと。でもそれは無理なことだった。こんな傷だらけでアザだらけの私を雇ってくれるところなんてない。まして、未成年だと知ると、なおさらだった。
お腹がすいた。何か食べたい。
帰りたくない。これからどうしよう。
疲れたな。足が痛い。
行く場所もなくて途方に暮れて、
疲れ果てて道端に倒れ込んだ。
降ってくる雨がシャワーみたいで気持ちいい。ここで死ぬのかな私、、、
でももう疲れたしいっかな、、、
そこで私は意識を手放した。
こんにちは!作者の羽花です!
まだまだ初心者で文が変になることもありますが、楽しんでいただけたらと思っています!
これからよろしくお願いします!
次はキャラクター紹介でーす!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!