第91話

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2021/07/28 03:37













           諦めねぇよ。
















万次郎は最後にそう言うと、

私の手を引っ張ってみんなの方へと連れていった。







切り替えが早いらしく、

みんなの元へ着く頃には万次郎は普通だった。
















あなた
そう…、壱番隊に。
乾 青 宗
乾 青 宗
あぁ。
あなた
裏は?
乾 青 宗
乾 青 宗
ねぇよ、ただ着くだけだ
力が必要な時は貸す。
あなた
へー、珍しいね












墓石に水を3回かけた。

3回かけるといい事があるって、昔誰かが言ってた








手を添えて、目をつぶって少ししてから

前を見る。














あなた
真一郎、久しぶり。















ニッ、と真一郎が笑った




















佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
変わったな、なんか
あなた
そう?
特にコスメとかは変えた覚えはない
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
雰囲気だよ。
前より大人になった
あなた
…そうかな。










頭を撫でてくる真一郎。

冷たいな。













佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
イヌピーもでかくなったな。










イヌピーには、あなたの声は聞こえないよ












あなた
イヌピー、大きくなったな。だってさ
乾 青 宗
乾 青 宗
ま、マジ?










顔を明るくさせるイヌピー。

犬かお前は











乾 青 宗
乾 青 宗
あなたやっぱスゲェ。
霊と話せるなんて











そう解釈させてるけど。












乾 青 宗
乾 青 宗
俺も、真一郎さんと話してぇな。
あなた
イヌピー死んだら話せるよ
乾 青 宗
乾 青 宗
冗談キツいわ
あなた
あはっ(笑)









「ごめんやん」と謝る。


嘘だよ、死なないでね笑












あなた
万次郎と気まづいんだよね、今
乾 青 宗
乾 青 宗
?、お前告られるの初めてだっけ
あなた
いや、1…2…3.4.5…10.11…じゅうn(
乾 青 宗
乾 青 宗
分かった
お前がモテるのはもうわかったから










イヌピーはみんなより年上だし、

口硬いから話しておいた。













あなた
今まで告ってきた奴は、皆名前も知らないような男ばっかりだった。
顔とか家目当てだったし、
でも、万次郎は何も無い私を見てくれた。
あなた
だから、















,
あなた
こういう時は本当に、戸惑う。












高専のみんなは、同じ境遇で

私を同じものとしてみてくれた。






…東卍は、何も無い私と仲良くしてくれる














あなた
誰が大切なのか、って聞かれると
みんな大事に思ってる…つもり。
1番を選ぶとか、そんな……たいそれたことは、私には難しい。













静かに聞いてくれるイヌピーと

何が面白いのか微笑ましく見てる真一郎






ムカつく、お前の弟だろ













乾 青 宗
乾 青 宗
すぐに選ぶ必要はねぇと思う
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
好きな人って、パッと決まるもんじゃねーぞ















,
2人
ただ、ビッと来る。












同じ事を言った2人。

凄くハモってた。






おかしくって思わず笑う。

真一郎も笑ってるけど、イヌピーはよく分からないみたいな顔してた。














あなた
イヌピーは知らないけどさ、
女のケツ追いかけてそのケツに振られまくった真一郎って、恋したことあるのかな
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
お前やめろよ
乾 青 宗
乾 青 宗
確かに
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
イヌピー?










その後解散した私たち。

帰り道を1人で歩いてると、後ろからかけが近づいてきた。































 黒 川 イ ザ ナ
黒 川 イ ザ ナ
あなた…で、あってるな?










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