第22話

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18,806
2021/07/19 09:17







こっちにいると、月日はすぐに流れた。










あなた
いくら?
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
あ?…んー……まぁ、心配かな。あなたは?
あなた
マグロ
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
ははっ(笑)、だよな。














潰そうと思っていたのに、

明日、明日と思っていたら東卍は既に創設されていた。





人数もまぁまぁ。











今日は黒龍ブラックドラゴンと東卍の抗争だ。

私は戦えない設定なのでお留守番。








真一郎がバイクをいじるのを黙って見てた。
















佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
あなたは喧嘩しねぇのか?
お前、昔道場で暴れてたろ。
うさぎは喧嘩してんのに
あなた
うに、サーモン









暴れてない。

喧嘩もしない。











あなた
うなぎ、えび、いか








「暑苦しい喧嘩は嫌い」という。

思わず呪言を使っちゃた時にも面倒だ。












佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
冷めてんな(笑)
大人みてぇにつめてぇ。












はは、と薄く笑う真一郎。












佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
実はな、黒龍は俺が作ったチームなんだ。
あなた
……。
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
知らねぇうちに黒龍の黒い噂聞いた時は
創設したモンとして罪悪感結構あったんだ。
黒龍は、万次郎のために作ったチームだった
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
でも、万次郎が潰してくれるって聞いて
ちょっと安心した












思わず眉間に皺を寄せる。

それは、なんと言うか、気まづいものだ。













佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
あなた、お前は…なんと言うか、
しんが強いやつだ。
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
そこらの刺青にも動じねぇし、
我が強くて、物もはっきり言える、
随分ケツ座ったちょっとヤベェ奴だ
あなた
(…褒められてる……?貶されてる…?)









微妙なラインの言葉に

首を傾げた。











佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
人の肩書きとか、見た目とかじゃなくて、
人の中身を見て判断が出来る。
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
万次郎達は、そんなお前の事大事に思ってる










いや、そんな事ないと思う。

思わず照れて俯いた。










佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
東卍がデカくなって、
疎遠になるかも知れねぇけど、
アイツらがもし間違った事して
道外れたら ____ ケツ叩いてやってくれ
あなた
……。










,




佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
首根っこ掴んで、
ちゃんとした道に正してやってくれ
お前なら朝飯食うより簡単だろ?
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
頼んだぞ!













真一郎は手袋を外して私の頭を撫でた。

優しくて大きい手だ。







初めて人に撫でられた時みたいで

なんだかその景色が7色になってる。














あなた
真一郎は、喧嘩にも女にも弱い。
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
げっ
あなた
でも、真一郎は善人だ











善人は嫌いだ。

ヘラヘラ笑ってて気持ち悪いったら無い。






すぐに世界に虐められる癖に、

変に真っ直ぐで正直で、人懐っこい。







そういう奴はすぐに神様が持っていく。














あなた
勝手に心の中に入ってきて
勝手に席作って、
いつの間にかそこでニコニコしてる。
あなた
気持ち悪い奴、変な奴。
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
(貶されてる??)











,
あなた
真一郎が席作るのは、
___________心がかけてるとこだ。
あなた
だから、皆の心に残って、
真一郎がそこで心作ってくれる。
足りないもの補ってくれて、今から行こうとする道の「道しるべ」になってくれる
あなた
皆を奮い立たせてくれる。
良いカリスマ性持ってるね











,
あなた
だから皆着いてくるんだ
今分かった。
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
……お前、ほんとに小6?
あなた
マグロ。
佐 野 真 一 郎
佐 野 真 一 郎
えー…小6相手に本気で照れた俺って…







___________NEXT

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