ドンッと構えて万次郎を呼ぶ。
ポッキー咥えながら
わかんねーみたいな顔してこっちを見る万次郎。
,
ストレス発散に買い物だって
悪くないでしょ?
予め予定していた通りのメモしておいたメモ用紙を見る。
文句言いつつしっかり荷物持ってくれてんじゃん。
しかも紙袋15個。((
その中には重いボディークリームも靴もある((
買いたいもの全部回って、
使う予定だったお金はちゃんとぴったし使った。
私ってば計画性の鏡だな。
にひひ、と笑って万次郎を見ると、
一瞬ぽかんとしたが直ぐに笑ってくれた
「素直じゃない子は嫌いだよ」と言うと
「俺はいつでも素直だし」と言われる始末。
終いにはこれだ。
圭介が死んでから、
万次郎は心が不安定になるようなことが増えた。
なんというか、前より甘えるようになったと言うか。スキンシップもそこそこだし。
まぁ、立て続けに大事な人を失ったら
そうもなるか。
彼はまだ15歳なわけだし。
私だって平然とはしていられなかったし。
こっちの世界の拠り所はここしかないし。
ほぼ幼馴染じゃん。
ニッと笑う万次郎。
もうちょっとで家着くよ
___________NEXT
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!