第9話

第8話
449
2022/09/24 07:33
ぺけたんside
ぺけたん
ぺけたん
そうだった…俺はここで諦める訳には行かない…
俺はゆっくりと立ち上がる。
傷口に小さな魔法陣を出現させ傷を癒した。
ぺけたん
ぺけたん
もう誰も失わせない…!
この命が燃え尽きるまでは!
ドクン!
俺のソウルクロスが強く輝く
モリアーティ
モリアーティ
なんだ!?
体が熱い…力が湧いてくる…
俺はモリアーティに向かってナイフを投げる。
モリアーティ
モリアーティ
そんなもの!
奴は自分を守るために結界を張るが直ぐに壊れた
モリアーティ
モリアーティ
なっ!?
怯んだところに俺は風のごとくやつに詰め寄り鋭い蹴りを入れた!
モリアーティ
モリアーティ
がはっ!?
やつはその場から飛ばされ壁に叩きつけられた
私は間もなくナイフを弾幕のように投げる。
そしてそのナイフは風のように早くやつに向かっていく
モリアーティ
モリアーティ
なぜ立ち上がる?何もかもを無くしたお前に希望など無い!
ぺけたん
ぺけたん
言ったでしょ?私にも希望はあったの!
シルク達が最後の希望!
モリアーティ
モリアーティ
ならばその希望ごと消してやるわ!
モリアーティは大きな弾幕を放つ。それはすごい力だった。
ぺけたん
ぺけたん
消させはしない!
俺は風の結界を貼りみんなを守る…押し潰されそうなほど強い力…
ぺけたん
ぺけたん
っ……!
モリアーティ
モリアーティ
さぁ…お前の絶望する姿を見せてよあきなちゃん♡
ぺけたん
ぺけたん
誰がするもんかー!
俺の宝石は強く輝きモリアーティの放った弾幕は一瞬で消え去った。
モリアーティ
モリアーティ
なんだと!?
奴に詰め寄り風の弾幕をお腹に当てた、モリアーティはそのまま飛ばされ壁に叩きつけられた。そして俺は無数の銀色に輝くナイフを風にのせ、雨のように奴に向かって行く
ぺけたん
ぺけたん
シルバーウイングレイン!
モリアーティ
モリアーティ
がああああ!!
砂埃が舞う…やつの姿は見えないほどに…
ソウルクロスの輝きは止み俺はその場に膝を着いた…ここまで力を使ったのは初めてだった
ぺけたん
ぺけたん
ハァ…ハァ…
当たりが静まりかえる
マサイ
マサイ
ぺけ…
その時だった砂埃の中から素早く大きめの弾幕が放たれた。私は反応するのが一瞬遅れその弾幕はみんなのおりに向かっていた。
ぺけたん
ぺけたん
!?
モリアーティ
モリアーティ
…大切なものが消え去るのを見ているがいい!
ぺけたん
ぺけたん
いや…!
私は急いで檻に向かうが体が思うように動かない!
シルク
シルク
まずい!
モリアーティ
モリアーティ
最高の絶望を見せてよ♡
ぺけたん
ぺけたん
いや…やめて…!
なんで体が思うように動かないの!
嫌よ…父さん達やカイトのみならずシルク達まで失うのは!
ぺけたん
ぺけたん
お願い動いて!!
弾幕は檻にものすごいスピードで向かっていく
ンダホ
ンダホ
ぺけ!
モリアーティ
モリアーティ
っははは!!
ぺけたん
ぺけたん
いや…やめて…いやぁぁぁぁー!!!!
ちゅどーん!!
弾幕が檻にあたり爆発した…煙でよく見えない…私はシルク達を…
ぺけたん
ぺけたん
あ…ぁぁ…
モリアーティ
モリアーティ
っははは!最高だよ!
ぺけたん
ぺけたん
シルク…マサイ…ンダホ…モトキ
…ダーマ…ザカオ…
守れなかった…私はもう何もかも失った…
私の希望は潰えた…
モリアーティ
モリアーティ
あは!いい顔するね♡
最高だよあきなちゃん♡
ぺけたん
ぺけたん
……………
もう目の前が真っ暗だ…私は結局…

誰も…救えない…




























「……たん……ぺけたん!!」
ぺけたん
ぺけたん
………?
モリアーティ
モリアーティ
ん?
煙が晴れる…それは粉々になった檻ではなく…檻は何かに守られていた。
てつや
てつや
しっかりしろ!!
ぺけたん
ぺけたん
てつ…や…?
モトキ
モトキ
……あれ?俺たち生きてる?
ダーマ
ダーマ
どうなってんだ?
虫眼鏡
虫眼鏡
みんな大丈夫!?
ザカオ
ザカオ
虫さん!?
ゆめまる
ゆめまる
間に合ってよかった…
マサイ
マサイ
俺たち助かったのか?
みんな無事だった…
りょう
りょう
みんな無事だよ!大丈夫だから!
ぺけたん
ぺけたん
あ…ああ…
モリアーティ
モリアーティ
修道士だと!?
バリーン!!
檻が壊れシルク達は開放される
シルク
シルク
ぺけ!!
真っ先にシルクが俺に駆け寄った。そこからみんな俺のところに来た。
ンダホ
ンダホ
ぺけ…よかった…本当によかった…
マサイ
マサイ
ごめんな…お前の事何も…
ダホとマサイが俺を抱きしめる
モトキ
モトキ
ずっと…俺たちを守っててくれたんだよね…ごめんね…
ぺけたん
ぺけたん
……なんで?俺みんなの事騙してたんだよ?
ダーマ
ダーマ
そんなのどうだっていいんだよ!
ザカオ
ザカオ
お前が女だろうが男だろうが俺達は仲間だから…
シルク
シルク
あんな傷だらけになって俺たちを守ってくれたんだ…ありがとうな…お前の苦しみも過去も全部受け入れてやるよ…
そうだ…私はみんなのこの姿に希望を感じてたんだ…
そう思うと涙が溢れてきた
ぺけたん
ぺけたん
よかった…本当に…ごめんなさいみんな、こんなことに巻き込んで…!
ンダホ
ンダホ
大丈夫…ぺけありがとうね…
暖かい…もっと早くに明かせばよかった…カイトあなたの言う通り受け入れてくれる人達だったよ…
モリアーティ
モリアーティ
邪魔しやがって…何が希望だ!
としみつ
としみつ
お前…もうやめろ…ファントムになるぞ!
モリアーティ
モリアーティ
っはは!いいさ…ファントムになってやるよ…この世界ごと消し去り絶望に染めあげてやる…
モリアーティのソウルクロスが禍々しく染まる。
しばゆー
しばゆー
まずいよ…このままじゃあ…
モリアーティ
モリアーティ
呪ってやる…この世界ごと絶望に!!
奴のソウルクロスは完全に黒く穢れそこから黒い渦がやつを包む。その衝撃で俺達は吹き飛ばされた。
りょう
りょう
なんて力だ…
ゆめまる
ゆめまる
強すぎる…
モトキ
モトキ
なにが起ころうとしてるの?
シルク
シルク
あいつどうなるんだ!?
そして黒い渦が晴れファントムが現れる。それはモリアーティだったものだ…
ダーマ
ダーマ
あれが…ファントム…
モリアーティのファントム
モリアーティのファントム
そうだ…これが絶望に染った修道士の末路さ…
としみつ
としみつ
自我がまだあんのかよ!?
結界が壊れていく…このままじゃ…結界の外に!
モリアーティのファントム
モリアーティのファントム
さぁ…絶望の世界の始まりだ!
ぺけたん
ぺけたん
そうは…させない…
マサイ
マサイ
ぺけ…?
私は立ち上がりみんなの前に行く…
そしてソウルクロスを上に掲げだ。ソウルクロスは強く輝き始める。
てつや
てつや
まさか…!ソウルクロスの力を解放するんじゃ…
しばゆー
しばゆー
それだけはダメだよ!!
ザカオ
ザカオ
え…?
としみつ
としみつ
君のその状態でソウルクロスの力を解放したら…
虫眼鏡
虫眼鏡
君は死んじゃうんだよ!?
ンダホ
ンダホ
そんな…!
シルク
シルク
やめろぺけ!!
ぺけたん
ぺけたん
これしか無いの…私は誰かを失うのもみんなの未来が消え去るのも嫌なの…大丈夫…簡単には死なないからさ…
モリアーティのファントム
モリアーティのファントム
命をかけてまでそいつらを守りたいのか…愚かな…
ぺけたん
ぺけたん
えぇ…ファントムのあなたには分からないよ…だからあんたをここで倒す!
風よ私に力を!
光が私を包み込み姿を変えた。
ぺけたん(覚醒)
ぺけたん(覚醒)
さぁ…これが最後の戦いよ…
見せてあげるわ…希望の力を!
星月
星月
今回はここまでです!
ついに最終決戦!
お楽しみに!
それでは次回までバイバイ👋

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