ぺけたんside
俺はゆっくりと立ち上がる。
傷口に小さな魔法陣を出現させ傷を癒した。
ドクン!
俺のソウルクロスが強く輝く
体が熱い…力が湧いてくる…
俺はモリアーティに向かってナイフを投げる。
奴は自分を守るために結界を張るが直ぐに壊れた
怯んだところに俺は風のごとくやつに詰め寄り鋭い蹴りを入れた!
やつはその場から飛ばされ壁に叩きつけられた
私は間もなくナイフを弾幕のように投げる。
そしてそのナイフは風のように早くやつに向かっていく
モリアーティは大きな弾幕を放つ。それはすごい力だった。
俺は風の結界を貼りみんなを守る…押し潰されそうなほど強い力…
俺の宝石は強く輝きモリアーティの放った弾幕は一瞬で消え去った。
奴に詰め寄り風の弾幕をお腹に当てた、モリアーティはそのまま飛ばされ壁に叩きつけられた。そして俺は無数の銀色に輝くナイフを風にのせ、雨のように奴に向かって行く
砂埃が舞う…やつの姿は見えないほどに…
ソウルクロスの輝きは止み俺はその場に膝を着いた…ここまで力を使ったのは初めてだった
当たりが静まりかえる
その時だった砂埃の中から素早く大きめの弾幕が放たれた。私は反応するのが一瞬遅れその弾幕はみんなのおりに向かっていた。
私は急いで檻に向かうが体が思うように動かない!
なんで体が思うように動かないの!
嫌よ…父さん達やカイトのみならずシルク達まで失うのは!
弾幕は檻にものすごいスピードで向かっていく
ちゅどーん!!
弾幕が檻にあたり爆発した…煙でよく見えない…私はシルク達を…
守れなかった…私はもう何もかも失った…
私の希望は潰えた…
もう目の前が真っ暗だ…私は結局…
誰も…救えない…
「……たん……ぺけたん!!」
煙が晴れる…それは粉々になった檻ではなく…檻は何かに守られていた。
みんな無事だった…
バリーン!!
檻が壊れシルク達は開放される
真っ先にシルクが俺に駆け寄った。そこからみんな俺のところに来た。
ダホとマサイが俺を抱きしめる
そうだ…私はみんなのこの姿に希望を感じてたんだ…
そう思うと涙が溢れてきた
暖かい…もっと早くに明かせばよかった…カイトあなたの言う通り受け入れてくれる人達だったよ…
モリアーティのソウルクロスが禍々しく染まる。
奴のソウルクロスは完全に黒く穢れそこから黒い渦がやつを包む。その衝撃で俺達は吹き飛ばされた。
そして黒い渦が晴れファントムが現れる。それはモリアーティだったものだ…
結界が壊れていく…このままじゃ…結界の外に!
私は立ち上がりみんなの前に行く…
そしてソウルクロスを上に掲げだ。ソウルクロスは強く輝き始める。
光が私を包み込み姿を変えた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。