ぺけたんside
次の日の夜俺はある場所に向かった。そこは幼なじみがやっているバーだ。まぁその幼馴染はキャラが濃いのだがとてもいい人だ。
静かな街の片隅にひっそりと建つここは俺がよく通う場所…
俺は扉を開く
「あら、いらっしゃい!」
ぺけたん
こんばんは
メリッサ
あら!あきなちゃんじゃないの!
ぺけたん
久しぶり陸斗……いやメリ姉
メリッサ
んもう…今は女よ…
今日はその姿なのね
ぺけたん
うん…撮影の後に寄ってきたから
そうメリ姉ことメリッサは俗に言うオネェであり、私の正体を唯一知っている幼馴染だ…もちろん私が修道士になった理由も
メリッサ
最近はどうなの?上手くやれてる?
ぺけたん
よく分からない…でもやっぱり距離が空いてるよ…
メリッサ
そう…
メリ姉は私にお酒を出す
ぺけたん
ねぇ…私上手くやれてるかな…
メリッサ
そうね…あなたは頑張ってるわ…
辛いわよね…
ぺけたん
でももう慣れたよ…あの日に比べれば…
メリッサ
そうね…あれから3年も経つのね…
ぺけたん
それだけじゃない…今までの人生の中で今が一番幸せなの…
メリッサ
そうよ…あきなちゃんは昔に比べて幸せそうだわ…
ぺけたん
でも…いつかはシルク達に明かさないといけないんだよね…いつまでもこんな事……でも怖いの…
メリッサ
確かにそれは怖い事だわ…でもねあきなちゃん、あなたはこんな私を受け入れてくれたわ…それから自分にも自信が持てるようになったの…あなたはあなたよ…あきなちゃんのペースでいいと思うわ
ぺけたん
ありがとうメリ姉…
メリッサ
もし、それを馬鹿にするやつならこの私がぶっ飛ばしてやるわ!私はあなたの味方よ…
ぺけたん
あっはは!
陸斗は小さい頃から私を元気づけてくれた…今の私がいるのは彼…いや彼女の存在もあるのかもしれない。
ぺけたん
そう言えばね昨日岡崎に行ったんだけど…
私は昨日の事をメリ姉に話した
メリッサ
あら!同じ修道士がいたのね!しかも正体明かしちゃったの!?
ぺけたん
うん…同じ修道士だから…でもシルク達に言わないでって行ったから大丈夫!
メリッサ
その人たちは受け入れてくれたの?
ぺけたん
うん…最初は驚いていたけど最終的には受け入れてくれたよ
メリッサ
修道士になった理由は?
ぺけたん
……それはまだ…
だってそれを話すのはきっと…でも…
ぺけたん
私…彼らに明かそうと思う
メリッサ
え!?
ぺけたん
彼らは私の事知っても拒絶しなかった…それに同じ戦う修道士だから知って欲しい…わがままかもしれない…でもここで話さないと後悔するかもしれない…
メリッサ
そう…あきなちゃんが決めたことなら止めないわ…でも無理そうなら私が着くわ…
ぺけたん
ありがとうメリ姉…でもこれは私の口から言わなきゃ…だから見守ってて…
メリッサ
わかったわ…幼馴染が勇気を出したんですもの見守っているわ
ぺけたん
ありがとう
私は携帯を取り出して虫さんに連絡を取る。明日このバーで東海メンバーに話す決意をした。私の過去と願いの意味を…
次の日の夜
虫眼鏡
ごめんね遅れて…
ぺけたん
ううんいいよ…
りょう
ほんとにごめん!てつやとしばゆーととしみつは用事があって来れなくて…
ぺけたん
大丈夫…こっちへ…
私は3人をバーに入れる
メリッサ
いらっしゃい…あきなちゃん…
ぺけたん
来たよ…メリ姉
メリッサ
あなた達があきなちゃんの言ってた方達ね
私はメリッサ…元男よ
虫眼鏡
初めましてメリッサさん
メリッサ
あら!驚かないのね!
ゆめまる
まぁ色んな人がいますから…拒絶しません
りょう
そうそう!
メリッサ
あら、いい子達じゃない!残りのメンバーもいい子達ね!
虫眼鏡
まぁ…メリッサさんを拒絶はしないですよ…
メリ姉は席へ案内し、飲み物をみんなに出す
メリッサ
頑張ってね…あきなちゃん
そう言ってメリ姉は厨房へ入っていった
りょう
今の人君のこと知ってるんだね
ぺけたん
うん…幼馴染だから…修道士ってことも知ってるよ
ゆめまる
そうなんだ!
虫眼鏡
さて…本題に入ろうか…どうして僕達を呼び出したの?
ぺけたん
……全てを話すため…
りょう
全て…?
ぺけたん
俺の過去、修道士になった理由を明かすために呼び出したの…ごめんね忙しいのに…
虫眼鏡
ううん大丈夫だよ…ゆっくりでいいから話してくれる?
ぺけたん
うん
そう言い私は語り始めた…今までの私の人生を
星月
今回はここまでです!
新キャラのメリッサ初登場です!
初のオネェキャラです!
メリッサ
メリッサよ
メリちゃんかメリ姉って呼んでね!
星月
それでは次回までバイバイ👋
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。