大学も受かり、上京した。
春になり、東京での生活がスタートした。
それから、映画監督になるための勉強をし、父親の弟の弟子入りをした。
まず初めての仕事は、監督の補佐をするという仕事をした。これも立派な映画監督への道の体験だった。
その映画には、向日葵園でのシーンが入っていた。
人違いであろうと思った。
父親の弟とは、小さい頃からたまにしか会えなかったが、それもあったためか仲良しだった。
そこで、向日葵のような彼女の話もした。
凛花を見に行った。
目があった。
気持ちを伝えたい。伝えなきゃ……
凛花は下を向いて、テンションを下げて言った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。