第41話

記念日
1,415
2019/10/21 16:14
[あなた視点]

今日は5ヶ月の記念日らしい。

私は彼がいたことないので知らなかったけれど、
恋人同士はやたら記念日を祝う特性があるみたい。

初めて会った日はあなたちゃん可愛い記念日というらしい…。

付き合った日付の記念日はてちあなたラブラブ記念日なんだって…。


そう、親友のレイに言うと、いやそれはたぶん溺愛されてるだけで普通じゃないよ。と、真顔で言われた。


普通のおつきあいを知らないので私にとってはこれが普通となるわけだが。

と言うわけで今日はてつやさんからやたらラインが来る、

てつや「今日は5ヶ月なんだよ!」
てつや「あと1ヶ月で挨拶!」
てつや「今日は何時から家にいる?」
てつや「テレビ電話しよう〜(*^o^*)」

あなた「もう!わかったから!編集は?また怒られちゃうよ、この前も時間通りに出してなかったの知ってるんだからね!」

てつや「記念日だから!いい!決めた!リーダー権限!」


私は迷わずスクショしてTwitterのDMを開きとしみつさんにスクショを送った。


てつや「なんでとしみつに言ったの!w」

あなた「お仕事はしっかりね…。」

てつや「スクショがグループラインに貼られて恥ずかしくて泣きそう。」

あなた「それはごめんねの巻。」

てつや「許せないの巻…。」


他愛もないにもほどがある会話。


幸せな気持ちで家に帰るとエントランスにてつやさんがいた。

ものすごいドヤ顔で嬉しそうにピースサインをする。

あなた「なんでー!」

てつや「会いに来た!」

あなた「編集は…?」

てつや「マックブック持ってきました…。」

あなた「終わってないのにきたの?笑」

てつや「今日は一緒にいたい日だった。致し方がない。」


まったくもう、なんて言いながら嬉しくて笑っちゃう。


てつやさんは部屋に入ってすぐに編集を始めた。

冷たいミルクティーを出してあげて私も少しだけお仕事をした。

30分後くらいに、

てつや「おわったー!!!!」

と言う声がして振り向くと満面の笑みでこちらを見ていた。

私もとりあえず仕事を終わりにして、2人でご飯を食べに行くことにした。





焼肉だなって言って焼肉にきた。

大ジョッキでビールを頼んで乾杯をした。

美味しそうに食べるやんってそれだけの事なのに幸せそうな顔で言うからなんか泣きそうだった。


結構食べて飲んだ帰り道、調子に乗って日本酒ばっかり飲んで少しふらふらの私と手を繋いで帰ってくれた。

てつや「待って、手汗大丈夫?」

あなた「んー、ちょっとやばい!」

そう言うと離そうとするからぎゅっと握った。

家に帰ってもご機嫌な私はてつやさんにハグをした。てつやさんも抱きしめ返してくれた。

そしてなぜか2人で爆笑した。

ソファに座ってまたビールを飲んだ。

飲みすぎだよって少し心配そうな顔をしたけどかまわず飲んだ。


そこから記憶はない。

プリ小説オーディオドラマ