第32話

トーキョー②
1,163
2019/10/05 16:45
[あなた視点]


岡崎、か。


どこにあるかもわからなかったけど、

てつやさんがいう感じだと結構遠いのかな?

基本的に家からは出ないしレイが常に会社に
いて管理をしてくれるから私は基本家で
仕事をしていた。

私が残ってたらみんな帰りづらいだろうし、
私だって良い案が思いつかないとイライラするから
そういう時は1人が良かった。

在宅を望んでる人は希望通り在宅ワークに
したりしてたし、

少し前から東京から少し離れるのも良いなって
思ってたから引っ越すのもアリかもしれない。

そういう風に話すと思ってた以上にキラキラした
目で私を見た。

本当分かりやすいなぁって思いながら一旦保留に
して会社には相談することにした。

1人の問題でもてつやさんと私の2人の問題でも
ない部分があるから即答出来ないのが少し
かわいそうでもあったけど、それでも遠距離に
ならないかもしれないってだけでてつやさんは
嬉しそうにしてくれた。

私の性格を知ろうとしてくれてるのも分かる。

てつや「ラーメン好き?岡崎には美味しいラーメン屋があって、でも夜中はちょっとしんどいんだけど…」

って。

あなた「ラーメン好き。1人でも行ったりするよ。」

って言ったら笑いながらこんな可愛い子が1人でラーメン食べてるとこ見たことないって言ってくれた。

てつや「ねぇ、今度メンバーに彼女として会わせたい。」

真剣な顔で言うのもなんか可愛い。

あなた「この件が終わったらね、とりあえずうちの会社との契約期間は秘密にしておこう?」

そういうと怒られた後の犬みたいな顔でしょんぼりとする。

てつや「わかった、しばらくは秘密。がんばる。」

そんな会話をしていたらもう23時だった。

あなた「ごめんね、もうそろそろ帰った方がいいかも。」

てつや「え、ごめん!気付かなかった。今タクシー呼ぶね。俺はホテル近くだから見送ったら帰るね。」

あなた「ありがとう、でも1人でも大丈夫だよ?」

てつや「……心配やし、少しでも一緒にいたい。」



レイの言った通りだ。疲れなんて一瞬で吹っ飛んじゃう。彼氏ってすごいなぁ。

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