第46話

日常②
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2019/10/25 05:54
[あなた視点]

つい最近岡崎に行った時にてつやさんが仲良しさんが集まるグループLINEに招待してくれた。

ひやかされたり、色々聞かれたりして恥ずかしかったけど楽しいグループだった。

りょうさんもその中にいてとある日りょうさんから個人的にLINEがきた。

りょう「てつや、あなたちゃんのこと呼び捨てで呼びたいらしいよ。笑」


…知ってた。私が寝たふりをするとてつやさんはいつも、

てつや「あなた…?あなた…。フフッ、あなた。」

と言っていた。

ちゃん付けないで呼びたいのかな。とは思っていた。

可愛いからなんとなく突っ込まなかったけど。


とりあえず今日のデートで様子を伺うことにした。


てつや「ごめんね、待った?」

あなた「待ってないよ、五分前に着いた。」

いつも時間ギリギリに息を切らしてやってくる。
動画では遅刻ばっかりだって言ってたけど
時間を守ろうって意識はしてくれてるらしい。

今日のデートはドライブして面白そうなとこに入るデート。

てつや「コンビニ寄るけどあなた…ちゃんなんか飲む?」

あなた「一緒におりる!」


呼ぼうとしてる。確実に呼ぼうとしてる。
可愛いなぁ。本当。


てつや「あなた…あなたちゃん、」


本当不器用、普通に呼べばいいのに。

結局ドライブしてお洋服屋さんとか猫カフェとか言ったり、カフェでお茶したりして家に帰る時間になった。

あからさまに残念そうな顔でしょんぼりする。

いつもは帰り際でも寂しそうな顔はするけど次の予定についてぺらぺら話すのに。

あなた「てつやさん、」

てつや「ん?」

あなた「あなたって呼んでください。」

そういうとぱあっと顔が明るくなった。

てつや「あなた!」

あなた「はい、なんですか?」

てつや「ふふっ、あなた。」

ニコニコして言うからおもわず笑ってしまった。

本当可愛いなぁ。単純。


車から降りて振り向いて手を振ってエントランスの前まで行って振り向くとガッツポーズをしていた。

そのシュールさに思わず吹き出してしまった。

付き合いたてってわけじゃないのに呼び方1つで一喜一憂してくれる彼を心から大好きだと思った。

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