[てつや視点]
今日はお泊り当日。
緊張する。
部屋に行くとラフな格好のあなたちゃん、
部屋着姿も可愛い。
あなた「ごめんね、ちょっとちらかってるし今日の分まだ終わってないからやっぱりかまえない、でもご飯作ったから一緒に食べよ、てつやさんがお風呂はいってる間に温めておくから。
うわぁ、彼女だ。って感動した。
軽くお風呂に入ってあがると少し不恰好なご飯が並んでた。
あなた「ごめんね、最近ご飯作ってなくて。仕事しながら作ったら少し焦げちゃった。」
申し訳なさそうに言うあなたちゃんが死ぬほど可愛かった。
食べると味はすごい美味しくて思わずでかい声が出た。
あなた「仕事落ち着いてまた自炊するようになったらまた作るね、学生の時はもう少し上手だったんだけど…。」
次の約束も出来たと喜びつつ、あなたちゃんの仕事を待った。
なんども同じ部分を直しては消して、会社内から届いたメールを確認して、明日の朝に送るメールの文も書いて保存して、PCの作業だから目が疲れるのか何度も目薬をさしてた。
俺は終わるまで何もせずただじっと眺めながら待ってた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。