第4話

見覚えのある背中
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2018/11/24 07:54

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思い出に浸りながら実家までの道のりを歩く。

その時、見覚えのある背中。

気付いた時には体は勝手に動いてた。

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「 りょうくん…?」

り「 こんにちは!…って え!?

あなた??!」

「 りょうくん!!」

り「 視聴者さんかと思った(笑)
いつ帰って来たの!」

「 ごめんね?急に話しかけて。
見ての通り今(笑)」

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両手いっぱいの荷物を見て
「ほんとだ(笑)ごめんごめん」
と謝りながら荷物を持ってくれる紳士。


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「 変わんないね 」

り「 何が?」

「 りょうくん。昔から優しかったもん 」

り「 何急に(笑)」

「 いや、久しぶりに人の優しさに触れた 」

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微笑みながら、私の暗い部分には
触れない、彼の優しさが身に染みた。

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