屋上
話ってなんですか?
わかってるでしょ?
時透様と仲良くしないでってこと。
え?どうして?
邪魔なのよ。あんた。
…え?
だからこれからは話さないで。
嫌に決まってる!
へ〜そーゆー事言っちゃう?
…何?
あんたの親友にも被害が行ってもいいの?
それは…
じゃあね〜w
……。
(どーしよ。)
私はその帰り道、公園に寄った。
ブランコが空いていたので、久しぶりに座る。
屋上での事や、無一郎の事を考え始めたら、いつの間にか…私は泣いていた。
私が何したって言うの?
好きな人と話すのはいけない事なの?
私はずっと、下を向いて泣いた。
もう、諦めた方がいいのかな…?
無一郎は、私の好きになるべき人じゃなかったのかも。
そう呟いて顔をあげると、入口付近に誰かが立っていた。
…え?
無一郎…?
なんで泣いてるの?
無一郎の言葉に、自分が泣いていた事を思い出す。
慌てて涙を拭いた。
なんでもないよ〜
じゃあね〜
私は涙を堪えながら、笑顔でそう言った。
待って。
無一郎に手首を掴まれる。
振り払おうとするが、力が強くてビクともしない。
離して。
やだ。
なんで。
あなたが何か隠してるから。
隠してない。
嘘だ。
……。
(スッ
無一郎は、持っていた私の手首を引いて、優しく抱きしめた。
大丈夫だから。
言ったでしょ?僕が守るって。
無一郎の優しい言葉と声に安心したのか、涙が溢れてきた。
あのね…
私は屋上であったことを全て話した。
わかった。話してくれてありがと。
…うん。
この後無一郎は、私を家まで送ってくれた。
______________________________
次は無一郎sideにしようと思ってます。
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