第45話

初めて会った日のお話。Part2
928
2020/06/16 12:07
次の日

委員会決め
作者
作者
1年も、担任はタピ岡先生です。
冨岡先生
冨岡先生
図書委員に入ってくれる人はいるか?
クラスの人
クラスの人
……。
冨岡先生
冨岡先生
決まらないと帰れないぞ。
クラスの人
クラスの人
え〜
私
…じゃあ、
私
…私やります。
冨岡先生
冨岡先生
あとは男子。
無一郎
無一郎
僕やります。
冨岡先生
冨岡先生
よし。
冨岡先生
冨岡先生
図書委員の2人は放課後残って本の整理をするように。
私
はい。
無一郎
無一郎
はい。
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放課後
無一郎
無一郎
ねぇ、霧里さん。
私
なに?
無一郎
無一郎
なんであの時、図書委員に立候補したの?
私
やりたそうな人居なかったし、あのままだと皆帰れないから。
無一郎
無一郎
霧里さんはそれで良かったの?
私
別に良くない?
私
時透くんはどうして?
無一郎
無一郎
僕は霧里さんがやるって聞いて。
私
…そっか。
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この後は少し無一郎side
私
…そっか。
君はそう言うと、僕の方を見てそっと微笑んだ。
僕はこの人に一目惚れした。

霧里さんが教室に入ってくる時、僕を囲んだ女子の隙間から見えた。

綺麗な人だと思った。

隣の友達と楽しそうに笑い合っている。

僕はそれまで1度も女子を好きになった事などなかった。

けど、この人だけは違ったんだ。

守ってあげたいと思った。

僕が、僕の手で。

消しゴムを落としたのだってわざとだ。

なんでもいいから、話すきっかけが欲しかった。

君は落ちた消しゴムを拾い、僕に渡してくれた。

「はい。」と渡してくれた時の笑顔は、さっき友達に向けていた笑顔だった。

この時から僕は、君が大好きなんだ。






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作者
作者
好きになった日のお話。
終わりました!
なんか時間とかよく分からなくなってるけど、すみません。

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