第44話

初めて会った日のお話。
921
2020/06/16 08:58
入学式の日
私と禰豆子は、小学生の頃から仲が良かった。

登下校も、いつも禰豆子と一緒だった。
私
禰豆子おはよ〜
禰豆子
禰豆子
おはよ〜
私
クラス一緒がいいな〜
禰豆子
禰豆子
だよね。
禰豆子
禰豆子
そういえばさ、
私
なに?
禰豆子
禰豆子
イケメンの双子がいるらしいよ。
私
まじー?
私
性格はどんな感じなのかなー?
禰豆子
禰豆子
さぁ。
禰豆子
禰豆子
名前は確か、「時透」だっけ?
私
時透?
禰豆子
禰豆子
そう。
そんな事を話している内に、学校に着いた。
私
ここが中学校か〜
禰豆子
禰豆子
あ!クラス表貼ってあるよ!
私
行く!
禰豆子
禰豆子
あなた!同じクラス!
私
やったー!
私
あれ?あの「時透」って。
禰豆子
禰豆子
例のあの人?
私
同じクラスじゃん。
禰豆子
禰豆子
みたいだね。
私と禰豆子は教室に向かった。
教室に入ると、1つの場所に女子が集まっている。
通路を挟んで隣の席だ。
私はその女子達を避けながら、席に着いた。
運のいいことに、前は禰豆子だ。
私
禰豆子〜
禰豆子
禰豆子
ん〜?
私
この人集りって時透くん?
禰豆子
禰豆子
席的にそうでしょ。
私
予想以上。
禰豆子
禰豆子
だね。
そんな事を話していると、私の足元に消しゴムが転がってきた。
人集りにいた人も、その消しゴムを拾おうとするも、場所的に拾えないらしい。
仕方なく、その消しゴムは私が拾った。
名前を見ると、
私
「時透」…。
無一郎
無一郎
それ僕の。
隣から声がして、顔をあげた。

すると、
無一郎
無一郎
霧里さん…だっけ?
噂通りの顔立ちだった。
私
あ、うん。はい、消しゴム。
無一郎
無一郎
ありがと。
無一郎
無一郎
僕は時透無一郎。よろしく。
私
こちらこそ。よろしく。
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作者
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初めて会った日のお話、まだ続きます!

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