第45話

第45話
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2021/06/11 12:26
野口さんと、歩いていたら・・・
・・・・・
ドン!
ぶつかってきたヤツがいる
三宅健
野口尚美
三宅健
痛いなぁ・・何なのあいつ・💢
野口尚美
健くん?
三宅健
ぶつかっといて謝らないなんて・・・・
野口尚美
春は変な人多いから関わらない方がいいよ・・・
三宅健
大丈夫?怪我しなかった?
野口尚美
うん、私は大丈夫。健くんこそ、大丈夫?
三宅健
僕も大丈夫。行こうか
と、自然と手を繋いだ。

雪村幸
剛くん!こっちこっち
森田剛
幸、そんなに急ぐとコケるぞ?桜は逃げないだろ?
雪村幸
だって、桜がいちばん綺麗な時だもん!見逃したくない!
少し先を歩く幸さんの後を、笑いながら追いかける剛くん。
幸せそうなふたりだ。
雪村幸
ほら、あそこ!!
森田剛
走ると危ないぞ?
ザワザワ
三宅健
・・・・?
野口尚美
・・・・
桜がザワザワしている?
工藤あかね
博!お待たせ
ほら、団子だよ
長野博
あはは、花より団子だね
工藤あかね
あはは。ほんとだ(笑)
そのとき、なんだか胸騒ぎがした・・・・。なんでかわからないけど・・・・
森田剛
幸、あのさ・・・来年もここに・・・
剛が、幸さんに何かを言いかけたその時だった!
幸さんの体がグラつき・・・
雪村幸
・・・・・
森田剛
幸!
寸前で抱きとめ・・・・
森田剛
・・・・えっ?・・・血?
幸!どうした!
雪村幸
・・・ご・・くん
幸さんは何かを言おうとしたが、意識を失ってしまった・・・・
森田剛
幸!しっかりしろ!!
ザワザワ
さらに強くなる桜吹雪・・・
森田剛
幸!!!
剛の叫びだけが響いた・・・・。
工藤あかね
なに?あの人だかりは・・・何かあったのかな?
長野博
・・・・・
街の人1
女のが刺されたみたいだ!救急車!
街の人2
誰か呼んで!早く!
長野くんたちが駆けつけてみると・・・
長野博
剛・・・・幸さん・・・
工藤あかね
えっ?
森田剛
長野くん・・・・
血だらけで倒れている幸さんのそばで座り込んでいる剛・・
長野博
刺されたのはまさか・・・幸さん・・・・?
野口尚美
・・・・・えっ・・・
三宅健
そんな・・・・
長野博
剛は、大丈夫なのか?
森田剛
俺は、大丈夫・・・・でも、知らない間に幸が・・
幸さんは救急搬送され、みんな病院にいる。
あの場にいなかった坂本くんに連絡をした。
坂本昌行
えっ?なんだって??幸さんが?
木村舞
・・・・・?
長野博
みんな同じ現場にいたんだ。偶然・・・離れたた場所に・・・
そして
森田剛
ずっと一緒にいたのに・・・・
幸の手を・・・・離さなければ良かった・・・・
離れていたから・・・・
三宅健
・・・・・あの胸騒ぎは・・・
野口尚美
えっ?胸騒ぎ?
三宅健
桜が僕たちに伝えようとしていたのかな・・・・・
野口尚美
・・・・健くん・・・
三宅健
僕が思うに、容疑者はあの時ぶつかった男かも・・・
そんな気がしてきちゃった・・・
野口尚美
・・・・
三宅健
君言ってたよね?春だから変な人がいっぱいいるかもって・・だから、きっと誰でもよかったんだ・・・
野口尚美
そんな・・
三宅健
僕たちの幸せがどんどん壊されてゆく・・・
僕たちに幸せになるなってこと?
そんなの不平等だよ
野口尚美
そんなのおかしいよ!!もしかしたら、あのとき健くんが刺されていたかもしれないんだよ?

こんなときにそんな事言わないでよ・・・・
幸さんは、絶対助かるよ!!
三宅健
・・・・・・
野口尚美
剛くんがそばにいるんだから、(。>﹏<。)💦絶対大丈夫なんだから!!なんでそんなこと考えるの?今1番不安なのは(。>﹏<。)💦すぐそばにいた剛くんなんだから!!
三宅健
・・・・・
野口さんの言葉が響いた。
三宅健
・・・・ごめん・・・僕また、混乱して・・・
野口さんは、いつも、一緒に泣いてくれていたことを、忘れてたんだ。

るりさんが、亡くなったとき・・・
野口尚美
みんな、笑顔笑顔!
天国のるりさんが、悲しむよ?
そうやって、僕たちV6を、元気づけてくれたっけ?
森田剛
幸、死ぬなよ??
剛は、幸さんの手を握り・・・祈っていた。
森田剛
やっと一緒になれるって思っていた
雪村幸
わたし、今度は2人でみたいな・・・
満開の桜・・・
森田剛
その約束、絶対守りたいから・・・・
みんなはソファーに座り、待っていた。
森田剛
幸、お前を守るってご両親に約束したばかりなのに
ごめん~・・
幸のご両親
幸!!
連絡を受けて、病院に駆けつけてくれたんだ。
森田剛
・・・・・
坂本昌行
幸さんのご両親?
森田剛
すいません。俺がついていながら・・・・・こんなことに・・・・
幸のご両親
・・・・・
森田剛
すいません、誓ったばかりなのに・・・俺・・・・
幸さんの母
何言ってるの?森田さん、あなたも、何も無くてよかった・・・
森田剛
えっ・・・
幸さんの母
あなたは、幸にとってかけがえのない人・・・つまり、大切な人・・・あなたがいればさちはきっと大丈夫よ、
森田剛
俺は信じてます。幸のことは命に変えても守ってあげたいから・・・・きっとまた笑顔を見せてくれるって・・・・
幸さんの母
ありがとう、森田さん
幸さんの父
ありがとう
三宅健
ねぇ?野口さん・・・遅くなったし、送るよ・・・
野口尚美
えっ?いいの?いなくて・・・
三宅健
大丈夫。だって、信じてるから・・・混乱してたけど、野口さんのおかげで落ち着けたし・・・
野口尚美
うん。行こうか・・
長野博
俺たちも帰るか。大人数でいても迷惑だしね・・・
工藤あかね
えぇ。
僕たちは、信じていた。

幸さんは、きっと大丈夫だって・・・・。

助かるって、信じていた・・・・・。

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