ゆうたの家のお風呂に入るのなんていつぶりだろう



湯船に浸かりながらそんなことを考える



私は基本的に誰かと一緒に編集することが多いから、一人暮らし組の家によく居る。



撮影が長引いたり編集がギリギリだったりして夜遅くなったとしても私は実家に帰ることが多い、
やっぱり自分の部屋の布団でできるだけ寝たい。



昨日みたいにもう間に合わないなーって時は泊まっちゃうけど、
今日みたいに余裕がある日に家に帰らないのは珍しい



ほんとにただのお泊まり会だ。



まぁでもたまにはこういうのも悪くないよね。
他のメンバーに多少の罪悪感があるのは社畜故なのかな、、、



「やばい、寝そう」



考え事をしてるとつい時間を忘れてしまう。



このままだと溺れるから出よう、、、



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「お風呂借りたよ〜」



ゆた「おー、って眠そうだなw」



「うん、湯船で溺れると思った」



ゆた「ガチで危ないやつやめろよ」



「疲労が限界突破、髪乾かすのもめんどくさいのでやってください」



ゆた「だいぶ図々しいな」



「でもやってくれる優しい〜」



ゆうたはなんだかんだ面倒見がいい。
ほんとお兄ちゃんとかに欲しい感じ



ゆうたが髪を乾かしてくれている間にも眠気が襲う



「ふわぁあ、、」



ゆた「気緩みすぎ」



頭をﾍﾟｼﾝと叩かれる



「気を張る必要がないからさ〜」



乾かし終わった髪にヘアオイルを塗ってくれる



「シャンプーもだったけど、これもいい匂いする。どおりでゆうたいつもいい匂いするわけだ」



ゆた「お前がいい匂いなんじゃねえの？」



「それは自分じゃわかんないけど、今はゆうたと同じ匂いだよ？私の匂いは消えてる」



ゆた「そうか？俺こんな匂いなの？」



「そう、こんな匂い」



ゆた「ふーん」



ヘアオイルを塗り終わったゆうたはまた私の匂いを確かめる



ゆた「なんかやばいな」



「何が？」



ゆた「俺とお前同じ匂いなの、」



「？ 何がやばいのかわからないんだけど。」



ゆた「いいわ、わかんなくても」



そう言って後ろから抱きしめてくる



ゆうたって最近よくくっついてくるけど人肌が恋しい時期なのかな。



「ゆうたって人に抱きつくのとか好きだよね」



ゆた「別に誰でもってわけじゃねえよ」



「そりゃそうでしょうよ」



ゆた「・・お前意味わかってんの？」



「わかってるよ」



ゆた「いや、わかってない」



「最近ゆうたとの話の噛み合わなさすごい」



ゆた「それは俺が思うやつな」



「私が悪いみたいな感じ」



ゆた「まぁそんなことより、昨日なんでゆうまの家泊まった？」



いや、またその話ですか。