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第1話

ep6
19,955
2021/03/21 12:35
今日の撮影はもう終わったから、みんな各々自分の家に帰っていった。


だから今やまとの家にいるのは、私とゆうたとやまとだけだった。



「よし。」



とりあえずこの動画の編集はこれで大丈夫かな。
やまとにも確認してもらおう。



あ、でもやまとは経費の計算してから風呂入るわって言ってたっけ、お風呂出たらにしたほうがいっか。



ゆた「終わった?」



見ていた携帯を置いて、ゆうたが話しかけてくる



「この動画はね、明日の動画の直しは今から」



ゆた「あと、どんくらいかかんの?」



「どうだろう、今終わった分のやつも見てもらいたいから、それ合わせたら1時間ちょっとくらいかかるかもね。」



そう言うと、ゆうたは嫌そうな顔をする。



ゆた「・・わかった。」



「そんな顔で言われても、、ていうか今日だって元々約束してないし、ゆうたご飯食べてきてもいいよ」



ちょっと意地悪な言い方をしてみた



ゆた「待ってるし、一緒に行くし。なに、俺と飯行くの嫌なの?」



ゆうたってすぐに拗ねるところある



「嫌じゃないよ、ちょっと意地悪しただけ、ごめんね」



ゆた「ちょっとムカついたからやだ。」



「えぇ?ごめんねって」



ゆた「やだ」



「うーーん」



でもその顔は全然怒ってない顔じゃん



「どうしたら許してくれるの?」



そう言うとゆうたは私の隣に来て、



ゆた「今編集してる間だけ、俺が何しても文句言わないで。」



って耳元で言ってくるからびっくりしてゆうたの方を見てしまった。
いや、顔近すぎないかな



「ん、わかった。」



返事を聞くと嬉しそうに私の後ろに移動して、抱きついてきた。



「私この状態で編集するの」



ゆた「文句禁止だから。」



「そうでした」



でもこれ、結構あったかくて心地いい



ゆた「早く、編集。」



「はーい」


可愛い幼馴染だなあ



ゆうたは後ろでおっきな欠伸をして、私の肩に頭をぐりぐりし始めた



「眠いの?」



ゆた「あなた体温高いし、いい匂いするから眠くなってきた。」



「寝る?」



ゆた「もうちょいこのままがいいから寝ない」



「そっか、じゃあとりあえず、私編集しちゃうね。」



ゆた「ん、がんばれ」



私の頭を撫でながら、そう言った。

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