第6話

頑張り屋
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2018/08/18 09:02
『放課後  体育館』

バンッ

放課後、今日は部活がない。

でも千佳は一人でアタックの練習をしていた

千佳)「フー💨...」

千佳)(アッツイな...夏だから当たり前だけど、、湿度半端ない....)



裕也)「スゴい頑張るね」

千佳)「え...」

いきなり後ろから来たから、フツーに驚いた

裕也)「はいこれ。ちょっと休憩しようよ」

水をくれた


千佳)「清水くん...?どうしたの?」

裕也)「ん?また柳さんと一緒に帰りたいと思って待ってたの」


[.......]

千佳)「..わ、悪いけどまだ練習するから...
暗いし危ないから早く帰りなよ」

裕也)「アハハなんかそれ女の子に言うセリフ~ 大丈夫だよ、柳さんの方が一人で危ないじゃん 勝手に待ってるから」

千佳)(一人で帰るの怖かったからちょっと助かるかも...)

千佳)「そっか...」

裕也)「割りといつも遅くまで練習してるよね」

千佳)「え....なんで知ってるの?」

裕也)「柳さんのこと気になりはじめてから ひそかにちょくちょく覗いてた」


[ちっとも気づかなかった...]

裕也)「こないだ、どうして好きかって、聞いてきたよね」

裕也)「この子はこんなに頑張り屋な一面もあるんだって
それで あぁ、俺この子好きだなって思ったんだよ」

ニコッと笑いながら言ってきた

千佳)(...なんでまたこんなに恥ずかしいことをサラッと...////)

こんな風に思っても、初めて 好き などと言われた千佳は 困る..とは違う感情も出てきた

千佳)「...べ、別にあたし頑張り屋じゃないし 試合でミスったらどうしようっていつもこわくて、足引っ張ったらみんなに迷惑かけちゃうし、だから人一倍練習しないと不安なの、、」

千佳)「ただ単に...ビビりなだけだよ」

また、裕也が笑った

裕也)「でも、俺には頑張り屋に見えた」

千佳)「だからそれは誤解だってば💧」

裕也)「でも、実際頑張ってるんだから
やっぱり頑張屋だよ」

座っていた裕也が立ち上がりながら言った

そして目の前に来て、、




裕也)「柳さんがどう思おうとね」



千佳)「.....」


[えぇ~~💧.....清水くんは...なんでもいい風に捉えすぎだよ...]





裕也)「俺も手伝うよ」

千佳)「えっ」

裕也)「アタックの練習は一人でできないでしょ...」

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