第7話

ごめん。
59
2018/08/18 09:57

『次の日』

昨日のことを思い出してる千佳

千佳)(清水くん、、あんなこと言ってたな..私とは全然ちがうや)

[でも そういう考え方もあるんだ...]


思えば最近、ずっと清水くんのことばかり考えてる気がする


千佳)(いいのかな..こんなあたしでホントにいいの?)

『理科室移動中』

[信じてもいいのかな...]

千佳)「あっ....」

反対側の渡り廊下に、裕也がいた

向こうも気がついた


目が合う

ヒラヒラっと手を振ってきた

千佳)( ......っ )


[...ううん]


[信じたい!]


『昼休み 2-9(裕也のクラス)』

千佳)(き、、来てしまった...)

千佳)「フー、、、」


[よしっ!]



千佳)「すみません あの、清水くんいますか?」

少し緊張ぎみの震えた声だが、何とか近くにいた女の子に話しかけれた

千佳)(なにこいつって思われないかな、、)

女子)「...誰さん?裕也になんか用?」

すこし笑いかけながら言ってくれた

千佳)(あ、、フツーだ。 ホッ)

千佳)(裕也...か...)

千佳)「5組の柳です 話あって...」

女子)「ふーーーーん まってね」



女子)「おぉーい!裕也ーー!お客さんきてるよー!5組の柳さんってひとー」

教室にいる裕也に仲良さげに叫ぶ女の子

千佳)「......💧」

[名前で呼ぶくらい仲良くしてる女子がいるんだ..]



千佳)(あ....なんで来るのって聞かれたらどうしよう...💧
め、迷惑じゃないよね...💧
拒否されたら惨め過ぎる、、、)



裕也)「えー、待って今行く」


千佳)(ホッ )

裕也)「あ!どうしたの?」

千佳)「えーと...」


[ん?]



横目で少し横を見てみた

千佳)「!!!!!!っ!」


女子)「...........」

千佳)(め、、めっちゃ見てくる...💧
いや、睨んでくる、、
恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い恐い)

千佳)「や....その...えっと..💧」


千佳)「清水くん、ここじゃなんだからちょっとこっち来て!!💧」

裕也)「え?あ うん」

『廊下 歩きながら』

千佳)(怖かった...多分あの子清水くんのこと好きなんだろな...)

千佳)(可愛い子の恐い顔ってなんであんなに迫力あるんだろ...)


裕也)「柳さん?」

[そりゃモテますよね]

[こんなにかっこよくていい人だもん]


千佳)(もしあの子に告白されたらどうするんだろ..やっぱりあっちがいいってなっちゃったりして...)

裕也)「どこまで行くの?」

千佳)(あの子のほかにもいっぱいいるかも...)

(聞こえてない)


裕也)「柳さんてば!」

グイっと手を引かれて気づいた

裕也)「そっち壁」

裕也)「考え事?ながら歩きは危ないよ」

千佳)「あ...そうだね ごめん」

すると

後ろから声がかかってきた

男子)「おー清水!学校でイチャつくなよw」


千佳)「っっっ!」

裕也)「イチャついてないよ」

驚いた千佳は引かれてそのまま繋いだ手をパッとはなした



男子が通り過ぎていく...

男子)「つーか今の清水の好きな子だろ?」

男子)「ハハハ、デカいなw」

千佳)「....」←(地獄耳)


千佳)(スミマセンね、、デカくて)

裕也)「....」

[きっと一緒に歩いたらこれからしょっちゅう笑われるんだ....]

空気を悟った裕也

裕也)「...カッコいいと思うけどな」

千佳)「へ?」

裕也)「ほら 背の高い女の人ってモデルみたいでカッコよくない?」


[うわあ!やめてーーー!]

フォローというものに申し訳なさを感じる千佳

千佳)「モデルとかありえないから!
気ィ使ってくれなくていいよ!💧」

裕也)「だから、俺がそう思うから言ってるんだって」

千佳)「ははっ なんでも否定しないでよ」

少し笑いなが言ってくれたが...

千佳)「あ...」



[...性格っていうのは気をつけても直らないんだ]

[きっとあたしは無意識でウザい発言を、連発する!]

[その度フォローさせていい加減にしろよコイツなんて幻滅されたら...💧]



裕也)「で...柳さん、何か話したいことあったんじゃないの?」

千佳)「....なんでもないよ」

裕也)「....うそ」

裕也)「なにもないのにわざわざ教室くる?」

千佳)「(ヤバッ)いやぁ~あったんだけど忘れちゃって....
ははは...どうでもいいことだったのかなぁ~」

裕也)「でも今もなにか言いたそうな顔してるよ」

千佳)「き、気のせいだよ」

裕也)「そう?だって....」


[あぁ!もう!]





千佳)「しつこいな 間違いくらい誰だってあるってば!!!」






[ ハッ... ]


千佳)「あ....あ...ごめん その..」

裕也)「...」

裕也)「俺の方もごめん」

裕也)「柳さんから来てくれるなんて珍しいからさ...
もしかして告白の返事かなぁとか思ってさ」

裕也)「ちょっと焦っちゃって..」







裕也)「みっともないね...」






裕也)「ごめん」



千佳)「.............」













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