千佳)「え...もしかして、あたしを待ってたの...?💧」
少女マンガでよくある、
「遅い時間まで私を待っていてくれた!!
私...彼のこと、好きかも ....っ❤️」
などと、キュンキュンするであろうこのシーン
あたしには恐怖でしかない....💧
裕也)「うん。一緒に帰ろうよっ」
裕也)「話ある。」
断れない千佳
千佳)(だって断ったら仲間内で変な噂がたちそうじゃん...)
『かえり道』
[なんでまた来るの...]
千佳)(もう用済みだと思ってたのに ...)
裕也)「バスだよね、西回り?」
千佳)「え...う、、うん..」
続かない会話にビミョーな空気を感じる千佳
[よく知らない男の人と、夜二人で歩くの怖いな.....]
千佳)(変なとこ連れていかれるんじゃ...)
千佳)(....💧)
違う意味でのドキドキしかない...
裕也)「.....」
裕也はそんな千佳を見て、思わず...
裕也)「 フッw」
[え?]
千佳)(いま...笑った? ナンデ...?)
うつむいていた千佳も、思わず顔を上げた
裕也には、キョトンとしてこちらを見てくる千佳にもまた面白かった
裕也)「いや ごめん。また何を考えているのかなと思って...www」
千佳)「?」
裕也)「あのさ、」
裕也)「俺が柳さんを好きだっていったの、罰ゲームでも、騙してるわけでもないから。」
千佳)「........💧」
肩がすくむ....
裕也)「あ、全然信じてないなf(^^;」
[だって証拠もないのに どう信じろと...?]
裕也)「うーーん......!」
裕也)「よっと」
裕也は、道の脇にある川との仕切りの段さに、足をかけた
裕也)「信じてくれないと、俺 こっから落っこっちゃうけど いいの?」
[はい!? (@ ̄□ ̄@;!)ナニイッテンノ!?]
裕也)「ホントに飛ぶよー」
千佳)「え..ちょっと...💧」
裕也)「いーち、にー....」
人の倍ネガティブな千佳は、ちょっとした冗談が怖い。
これもまた、千佳には脅しにしか感じられなかった
千佳)「ままま待って待って!!!信じる!信じるから!!! トラウマうえつけないで!」
身長が高い千佳は、軽々と裕也を持ち上げた
裕也)「わっ!スッゲ...」
裕也)「よし、言ったね?」
千佳)「言うしかないでしょ...これって脅しじゃん....」
千佳)「......はっ!」
まだ持ち上げたままの裕也の胴体に気づいた
千佳)(触んじゃねぇ って思われる...)
パッとはなし、間をあけた
裕也)「脅し..w まあね。そうしないと話進まないでしょ?」
千佳)「........💧」
そっと目をそらす千佳
裕也)「でも..まだ半信半疑ってカンジ..」
千佳)「だって意味わかんないもん...
なんであたし....?」
裕也)「んーーー...」
ちょっと照れたカンジに頭をかく裕也
裕也)「...柳さん 気づいてないと思うけどさ、俺ら選択授業一緒なんだよ」
千佳)「え?」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。