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第2話

日々
「おい」
集中していたパソコンから目を離し、呼ばれたほうへ体を向ける。
「頼んでいた資料できているか」
「あ、はい」
反射的に引き出しを開けそこから資料を取り出す。
「これA社とB社の比較資料だろ」
「はい」
「俺が頼んだのはB社とC社の比較資料だよ」
上司の言葉にイラつきが混ざる。
「すみません。すぐ修正します」
これで何度目のミスだろう。大した能力もないのに仕事は増えるばかり。
「しゃきっとしろよ。もう社会人何年目だよ」
幾度となく浴びたセリフなのにまだこいつは俺の心に傷をつける。
「人間、嫌なことは忘れるようにできてんだから。気をつけろよ」
じゃあ解決方法を提示してくれよ。
「すみません」
思ってもいない言葉で場を収める。仕事なんてどうでもよくなってきた。そうは思いつつも、C社の資料をクリックする。こんな毎日が続く。

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小林捺哉
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小林捺哉
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