ふと時計を見ると、10時を回っていた
.......ドギョムさんが来てから1ヶ月近く経とうとしている
ドギョムさんもスンチョルさんも来ないのだ
そう、返事をしなければいけない
私の気持ち
それがどこにあるのかが全く分からない
いや、分かっているけど本当にそれで合ってるのかが怖いのだ
間違えたらどうしよう
一瞬の気の迷いかも知れない
.......何を考えても疲れる
頭が痛い
そこで私の記憶は途絶えたのだ
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そう気づいた時には朝だった
スンチョルさんが隣にいたのだ
私の背中にはスンチョルさんの物であろうカーディガンがかかっていた
.......すると、
ーーーーぎゅーーーー
ハグされた
そう言って力なく笑うスンチョルさん
なんだ、告白されるかもって、、ちょっと思っちゃったじゃん
恥ずかしい
なんでわざわざ一緒にいてくれたのかな
でも、ハグしてもらえたのはすごく嬉しかった.......
疲れなんてなくなった
これで分かった
私は
スンチョルさんがすき
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!