ユースのチーム以外とは総当りして混合チームでの試合が始まる。
セッターがチームリーダーなので、自動的に私がチームリーダーになった。
私のチームは若利くん、天童くん、花巻くん、愛花さん、心美さんだった。
光太郎は及川くんのとこ。友香さんは、男子ユースAのセッター岡崎さんのとこだった。
岩泉くんと松川くんは、女子ユースBの梨華さんのとこ。
警戒すべき3チームは、最後に連続して当たる。
その他4チームとはたまにギリギリで勝ったりしたけどとりあえず4勝。
まずは、梨華さんのとこ。
『若利くん。』
牛島「なんだみや?」
『トスどう??』
牛島「もう少し高くていいぞ。」
『分かった。』
天童「みやチャン」
『ん?どうしたの天童くん』
天童「なんで若利くんは、名前で呼んでるの?」
『えー...んー。なんで?』
天童「だってさ、彼氏?の木兎クンは光太郎って呼んでるけど、ほかは苗字だし。若利クンだけ名前じゃん?」
『理由はないよ!』
天童「ふーん。まぁ、木兎クンがしっとしない程度にね。」
『嫉妬?』
天童「みやチャンと若利クン仲良さそうだからね。」
牛島「みや、嫉妬って誰がだ?」
『光太郎が、妬いちゃうって言われたの。』
牛島「そーか。」
天童「ほらぁ!若利クンは、みやチャンのことを、みやって呼んでるし!」
『うーん。、もう、次の試合入るよ!!』
天童くんが言ってるし当たる気がするから気をつけよう。でも、若利くんは幼馴染みみたいなものだし...これくらい...いいよね?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!