木兎「!あなた!!あなた!!」
友香「凄い熱!」
木葉「!?!?」
監督「騒がしいな...どうした。」
友香「監督!!あなたちゃんが!」
監督「七瀬がどうした!」
友香「高熱が出てしまって、さっき倒れてしまいました...」
監督「そうか...青山とりあえず七瀬を着替えさせてくれ。あと、髪の毛も乾かしてくれ」
友香「はい!エース君、ちょっとあなたちゃん運んでくれる?」
木兎「あ、はい!」
ー医務室にてー
赤葦「木兎さん、とりあえずご飯食べてきてください。食堂閉まっちゃいますよ。」
木兎「でも!」
赤葦「大丈夫ですよ、七瀬さん大分寝息も規則正しくなっています、多少落ち着いてきてますよ。だから早く行ってください」
木兎「...分かった...あかーし、その間ここに居てくれ」
赤葦「分かってますよ」
木兎「頼んだぞ!赤葦!」
『ん...』
赤葦「あれ、七瀬さん起きましたか」
『あっ、うん。赤葦くんごめんね』
赤葦「僕は今さっき来たばかりですよ。」
『え?』
赤葦「木兎さんがずっと側に居たんです」
『そうなんだ...光太郎は?』
赤葦「1度ご飯とお風呂に」
『そっか。』
赤葦「七瀬さん熱測りましょう」
『あ、うん』
コツン 赤葦が額に自身の額をくっつける
『?!?!』
ち、近い!
ガラガラガラ
木兎「!!おい、赤葦!!」
赤葦「あ、木兎さん」
木兎「あ、木兎さんじゃねぇよ!何してんだよ!」
赤葦「何って熱測ってただけです。」
木兎「体温計使えよ!」
赤葦「どこか分からなかったんですよ」
木兎「探せよ!」
赤葦「とりあえず、熱は大分下がってます、今日はゆっくり寝てください」
『は、はい』
赤葦「では」
木兎「あ、おい!」追いかけようとする
キュッ 木兎の服の裾を引っ張る
『光太郎...いっちゃ嫌...』
木兎➳ ( ˙-˙キュン 「ごめんな、ここに居る」
『ありがとう』ニコッ
木兎「あなた、熱何度??」
『えっと...38.0℃だって』
木兎「まだ高いな...夜は俺じゃなくてユースメンバーの誰かが来るからさ、」
『うん...あのさ、光太郎、わがままかもしれないけど...』
木兎「?なんでも言えよ!」
『えっと...その...朝、ロードワークの前でも後でもいいからここ来てほしい...な...』
木兎「...今日あなためっちゃ可愛いんだけどどうしたらいい?!」
『へ?!////』
木兎「あ、いや、そうじゃなくて全然いいぞ!朝来ればいいんだよな!」
『もう一つわがまま言っちゃダメ?』
木兎「ん?」
『ユースメンバー...多分友香さんが来るまで、一緒にいて欲しいな...』
木兎「おう!...なぁ、あなた?一緒にいて欲しいとか思ったりすんのわがままじゃないから、全然言えよ?」
『...うん...ありがとう...』
木兎「じゃああなたは今日はさっさと寝ろよ?ほらおやすみ!」
『おやすみなさい』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。