絶景って、こんな景色のこと言うんかなぁ…。
そんな俺の前には、顔を赤くして体を上下するうらたさんがいた。
今うらたさんは、寝てる俺の上で、自主的に(って言うんかわからんけど)俺の熱の上で腰を降っている。世間で言う''ひざつき騎乗位''や。
閉じていた口が開いたところで、腰を軽く突き上げる。イイとこにあたったのか──まぁあてたんやけど──うらたさんはそれっきり反抗せず、可愛い声を出し続けた。
俺の胸板の上に白い液が撒き散らされ、俺もうらたさんのナカで吐精した。もちろんゴムはつけてはるから、体の心配は全く無い。
息を切らしたうらたさんはほぼ放心状態で、ナカから熱を抜き出されると、小さく切なそうな声をあげた後は特になにも言ってこなかった。
しかし、生憎俺は一度で終わらすつもりはなかった。
新しいゴムをつけた後、体を少し起こして愛しい人に深く口付けをする。興奮した熱い息を感じながら、俺はまたうらたさんに自分の熱を挿入れた。
足を出来るだけ動かさず、上半身を完全に起こし対面座位になる。最近疲れてるのか、うらたさんは俺の方に体を倒してきた。
肩で呼吸してるうらたさんを見て、流石に体を休めた。
肩にしがみつくうらたさんは辛そうにしか見えなくて、俺には無理させてる気になった。
今夜はもう、やめておこうか…リハもあるし。自分より、今はうらたさんのこと考えなあかな。
うらたさん支えて離れようとしたとき、肩を強くおさえられ、それに加え言葉をさえぎられた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!