少し上にある顔は、まるで子供のようにムスッとしていた。
いきなりキスで口を塞がれる。想定外のことへの驚きとうらたさんの勢いで、体はまたベッドの上へ逆戻りした。
ほんと、こういうところだけ男らしい…何度か見慣れた気もするが、やっぱり毎回驚いてしまう。
うらたさんの体を支えて、体を反転させ俺が上になる。足の痛みはない訳では無いが、スイッチがONになったなら関係ない。
反抗する手をおさえ、今度は俺から唇を塞ぎ返した。さっきまでの余裕はどこへいったのか、うらたさんはすぐに甘い声を出し始めた。
俺は元々深く繋がっている状態から、更に奥へ自身をぶつけた。
突けば突くほどナカは締まり、絶頂へ達してしまいそうになる。俺は我慢の限界までイかないようにしてたものの、気持ちいいのは我慢できなかった。
最後の締め付けで、俺は絶頂に達し吐精した。下にいるうらたさんは疲れはてた様子で、目を閉じたらもう寝てしまいそうだった。
好きや、大好きや。心が好きで溢れそうや。俺だけのもんに、なってくれへんかなぁ…。
欲しいという思いが強くなり、そして口付けは深くなる。俺が舌を入れると、うらたさんもそれを絡ませてきた。
そして上も下も繋がったまま、俺もうらたさんも吐精した。
その後覚えてるのは、狂ってしまうくらい愛し合い続けたことだけだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!