2人で冬の中抱きしめあって泣いた。
絶対離れないように、離れることのないように。
落ち着いて、マイキーの部屋に行くと
マイキー「さっき…勢いで抱きしめちゃってごめんな」
そう言ってレモンサイダーを渡してくれた。
前まで、マイキーが持ってこなくてもエマちゃんが持ってきてたそれらを今はマイキーが持ってきているという現実。
すこし悲しく思えたけれど、それも受け入れなければいけないと感じた。
マイキー「さっき言ったことは、本気。」
私の目を真っ直ぐみてそう言ったマイキー。
マイキー「返事は急がないよ」
私を優しい笑顔で包んだマイキーは私の頭を撫でてくれた。
マイキー「ただ本当に、お前の気持ちが定まってからでいいって……前に約束してるしな笑」
『……ありがとう』
マイキー「そう礼されるほどのことしてねぇって」
マイキーの家にあるソファで2人で談笑なんてしちゃってさ。
なんだか嬉しかったんだ。
久しぶりに彼の姿をみて、胸がとくんと鳴った。
マイキーのバブの後ろに乗るのは相変わらず乗り心地が良いような気がして
マイキーに素直に体を預けると、マイキーは笑っていた。
マイキー「明日、学校来れる?」
暫く休んでいた学校。
エマちゃんやイザナさんの事があってから外のことなんて全部塞ぎ込んでいたから、マイキーに言われてはっとした。
受験生が休みがちになるなんて、私もだめだな
『うん、、頑張ってみようと思う』
そういうと優しくふわっと笑って
マイキー「なら、明日迎えに行くよ」
暖かい言葉が心をくすぐる。
私は笑顔で頷く。
マイキーはバブに跨って
マイキー「それじゃあ!明日朝な!!」
そういうと小さく手を振り、そのままバイクを走らせていった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。