あなた:SIDE
まあ、あれからすぐにマイハウスに帰りまぴた。
大吾たちは大阪に帰ったんやって。
男のこと苦手って思ってたけど
案外楽しかったな。
また行こかな。いや、やっぱいいや。←
そういえば一昨日ぐらいに
専属ヘヤメイクのオファーが来たねん。
そうそう私まだ専属の決まってなかってん〜。
たのちみだようふふ!()
――――――――――
待ち合わせの日はとうとう今日だよん。
新宿駅近くのカフェに待ってるなうです!
あ、来たかな、、?
……っえ?なんでアイツが?
嘘まってどうしよう。
「…久しぶりだねぇ?あなたチャン?笑」
『、、、、』
「俺はあなたチャンに用があってきたんだよねー」
『私はアナタに用はないです』
「アナタなんて言い方。敬語だし。笑笑
昔は 優希くん って呼んでくれたのになぁ〜」
『関西弁どこいったんですか』
優希「でね、用って言うのはねー、」
『無視かよタヒね(ボソッ)』←
こいつにはめられたってことやんクソっ。
……どうやって逃げよう。
てかなんでそもそも
あたしがヘヤメイクをやってること知ってんの?
優希「また俺と付き合って欲しいなー?笑」
『は?』
優希「もう1回付き合ってよ。やっぱ俺あなたチャンがいいー」
『……なんで』
優希「いやー?本命で付き合ってた人やばかったんだよね〜。
料理くっっっっそまずいし。」←
『あたしはもうアナタとは関わらへんから』
優希「あ、そうそう。
俺あなたチャンと同じとこで働くみたいなんだよねー」
『っえ、、、』
優希「これからよろしくね?あなたチャン?笑笑」
「ばいばーい」なんて言って帰っていった。
足がすくんで動けへんくて。
誰かに助けて欲しいのに東京だから誰もおらへん。
ただひたすらに怖かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。