あみside
朝
学校に行きたくない。
今日だけは本当に学校行きたくない。でも休めないしな〜。
ガチャ
公園でも行こ
キーコキーコ
ブランコに乗りながらそんなことを考えていると
カサカサ
足音が近づいてきて見上げるとそこには愛がいた
最悪
心ではそう言えるのに。怖くて言えない。
そして愛は学校に行った
私は公園に落ちてあったライターを拾い、水を用意して写真に火をつけた
写真はだんだん黒い物体になっていく
そう思って見つめていると
キキー
自転車のブレーキの音がしてその方向を見ると
警察官は火に水をかけ、私はパトカーで警察署まで連れていかれた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!