第2話

事件発生
287
2021/07/10 11:56
志麻side
うらた
うらた
よし!買い物はこれでOKだね!
志麻
志麻
そやね〜早く帰ろーや!
うらた
うらた
うん!
うらたの手を引いて帰路に着く。
志麻
志麻
あ!こっちの道の方が近道なんよ!
うらた
うらた
え?でもここ、センラが通っちゃダメって言ってたよ?
志麻
志麻
大丈夫大丈夫!なんもないって!
うらた
うらた
でも…
志麻
志麻
大丈夫だって!行こ!
うらた
うらた
あ!ちょっと!
うらたを引っ張らりながら路地に入ってく。
てくてくてくてく無言でうらたの手を握って歩く。
お、もうすぐぬける!
志麻
志麻
ふぅ…
うらた
うらた
ほんとだ。なんもなかったね。
志麻
志麻
ね?だから言ったでしょ?
振り返ってうらたをみた瞬間、俺は固まった。



うらたのすぐうしろに、俺が一番会いたくなかった男がいたのだ。
うらた
うらた
志麻?
志麻
志麻
あ…あ…
うらたが俺の視線の先に気づいて振り返ろうとする。
志麻
志麻
うらた!ダメだ!
振り返った瞬間、首を殴られて気絶するうらた。
志麻
志麻
あ…ああ…
男が俺に近づき、下を向く俺の顎をつかんで上を向かす。
???
どうもお久しぶり。志麻。
志麻
志麻
あ…の…
???
せっかく会えたし、ちょっと来てよ。
今後ろで倒れてるやつのことも知りたいしね。
腹に男の拳が入る。
あぁ…これの事だったんだ。
センラが通っては行けないとうらたに言い聞かせた理由。
あの時、うらたの言うことに従っておけばよかった…







後悔しても、もう遅い…
坂田side
志麻たち遅いなぁ…もう2時間ぐらい出てるけど、
坂田
坂田
志麻たち遅くない?
センラ
センラ
話しながら買い物してんちゃうんー?
プルルルル…プルルルル…
途端、俺のスマホがなった。
坂田
坂田
誰やろ。あ、志麻からや!
坂田
坂田
もしもし志麻?今どこにおるんよ。
志麻
志麻
『た……て……』
坂田
坂田
え?何?
志麻
志麻
『助けて!』
坂田
坂田
は!?
センラ
センラ
どしたん?
坂田
坂田
志麻からSOSや…!
どしたん!?何があったんよ!
志麻
志麻
『買い物した帰りに、いつも通んない路地通ったの。そしたら…』
志麻の言葉が途切れた。
志麻
志麻
『違う…違うから…ほんとに違うの!いやっやめて!何すんの!?いやぁっ!!!!』
坂田
坂田
志麻!?志麻!!!!
???
『…やぁ、お久しぶりですね。』
坂田
坂田
誰や。お前。
???
『覚えていないんですか?俺のこと。』
坂田
坂田
知らんな。誰や?
センラ
センラ
変わって。
センラが俺のスマホを受け取り、耳を当てる。
センラ
センラ
…坂田。お前、絶対に知ってる。
坂田
坂田
は?
センラがスピーカーにしてテーブルの上にスマホを置く。
???
『名前言わないとわからないですか?』
坂田
坂田
ん…?
どっかで聞いたことある…この声。





坂田
坂田
お前…京極・・か。
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『はい。お久しぶりです。』
坂田
坂田
志麻をどうした。と言うより、なぜ今頃かけてくる?
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『あなた方が俺たちにしたことをそのままお返しして差し上げようと思って。』
坂田
坂田
もう3年も前だ。今更蒸し返してどうなる?
お前が言ったんだろう?何でもするから、もう俺たちに近づかないでくれって。
なのにお前は何をしようとしてるんだ?
センラ
センラ
…ちょっと待て。
志麻の他にも、茶髪の綺麗な男がいただろう?そいつはどうした。
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『志麻と一緒にいた…あぁ。少し小さめの子?あの子、センラさんとどんな関係ですか?恋人?友達?それとも俺らみたいな性欲処理?』
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『まぁそんなことはどうでも良くて、彼は俺たち・・が丁寧に遊んであげますよ。』
センラ
センラ
ふざけんな!!!!2人を返せ!!!!
坂田
坂田
落ち着けセンラ!
というか、たち…?他にもいるのか?
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『ええ。あなたがよく知ってる奴らですよ。』
坂田
坂田
誰だ?
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『皇と伊波…知ってるでしょう?忘れたとは言わせませんよ。』
坂田
坂田
…チッ面倒なの揃えたな。
センラ
センラ
おい、2人の声を聞かせてくれ。頼む。
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『ん〜茶髪の子は無理だと思いますよ。今絶賛調教中ですから。』
センラ
センラ
んだと…?
坂田
坂田
志麻は!?志麻は…
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『志麻…おい、連れてこいよ。』
志麻
志麻
痛いッ…やめてッ…くださいッ…!
坂田
坂田
志麻!!!!
志麻
志麻
『坂田…』
坂田
坂田
待ってろよ!すぐ助けてやるからな!
センラ
センラ
うらたを…守ってやってな。
志麻
志麻
『うん…やっ!痛いッ!ごめんなさい!やめッてくだ…』
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『声聞かせましたよ?もういいですよね?』
坂田
坂田
…京極。すぐにまた殴ってやるから待ってろよ。
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『そのすぐが、本当にすぐだどいいですね。』
_京極 蕙@キョウゴク ケイ_
京極 蕙キョウゴク ケイ
『志麻と茶髪の子の身のためにも、早く助けに来てください…では。』
ブツッ
坂田
坂田
あ、おい!!!!待てよ!!!!
クソッ…
センラ
センラ
うらた…助けなきゃ…
センラがフラフラと歩いて玄関に向かう。
坂田
坂田
センラ!
センラ
センラ
離せ!!!!うらたが…うらたが…!!!!
坂田
坂田
心配なのは俺も同じや!!!!
京極たちのこと知っとるやろ?志麻もさらわれたとなると、何があるかわからん!
坂田
坂田
とにかく今は落ち着いて行動するしかない!志麻のためにも、うらたのためにも…!
センラ
センラ
…あぁ、うらた…。
志麻…うらたのこと、京極たちからなるべく遠ざけてくれ。
うらたには…京極たちの拷問性行為は耐えられないだろう。

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