第12話

~12~
4,060
2019/12/20 06:48
色々な話をしたりして、


あっという間にもう寝る時間だ。


国見くんは時計を見て、
国見 英
そろそろ寝ません?
白布 賢二郎
だな、孤爪。消灯よろしくな。
孤爪 研磨
うん、了解。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
孤爪さん、まだ寝ないの??
孤爪 研磨
俺は…ゲームしたいし。
あと、仕事も。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
おぉ…なんか凄いね…!!
孤爪 研磨
そうかな…
月島 蛍
孤爪さんが照れてる。
孤爪 研磨
照れてない。
月島 蛍
照れてます。
孤爪 研磨
照れてないし。
あれ、この状況デジャヴ。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
ふふ、(笑)
月島くんって黒尾さんみたいだね。
月島 蛍
え。
赤葦 京治
バレーの師匠、だもんね。(笑)
月島 蛍
いや、そんな…
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
師匠!(笑)
師匠…と、弟子…!


月島くんと黒尾さんが…!(笑)


確かに二人とも背が高いから…


ブロックとか教わったのかな…(笑)
孤爪 研磨
ほら、おやすみ。
月島 蛍
え、なんか引っくるめられた…?
まぁいいや、おやすみなさい。
国見 英
おやすみなさーい。
赤葦 京治
おやすみ。
と、階段へ向かいながら孤爪さんに言うと。
白布 賢二郎
おやすみ。
………あなた。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
はい!おやすみな……え!?
白布さん!?ちょ、今なんて!!
小さな声だったけど、確かに聞こえた!!


名前…呼んだよね…!!


しかも、耳真っ赤にしながら…


なんと優しい…!というか可愛い…!


でも、白布さんは、振り向かずに、
白布 賢二郎
うわ、もう言わない!!
おやすみ!!
赤葦 京治
うぉ。
と、階段を上る最中の赤葦くんを押し退けて、


走って部屋へ行ってしまった。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
ツンデレ…??
国見 英
…ブフッ…www
月島 蛍
…wwちょww
赤葦 京治
確かにツンデレww
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
や、やっぱそうだよね(笑)
お三方とも、壁に手を置いて爆笑してるけど…(笑)
孤爪 研磨
ふふっ…
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
あっ、孤爪さんまで(笑)
私の地獄耳が聞こえていた(笑)
赤葦 京治
早く寝ようか。(笑)
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
だね。
そう二階の廊下で別れて、それぞれの部屋に。


まだ、1日しか経っていないのに…


この慣れと安心感は一体どこから来るのだろう…


優しいから、面白いから、


皆(白布さん除き)知り合いだったから、


本当にその理由かどうかは分からないけど。


不安とか、そういうのは。



無くなったかな。
今日のことと、明日の朝ごはんを考えていたら、


自然に眠りについていた。




そして、朝。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
うーん…!
腕を伸ばして、朝の澄んだ青い空を見た後、


服に着替え、髪をポニーテールに結んだ。
この部屋、日が入る…!


良い目覚ましになるなこれは!…って。
私朝からテンション高くないかと考えていた。
そして、リビングへと行くと。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
こ、孤爪…さん??
私が少し控えめに言った理由とは、


大きなソファーに横たわる孤爪さんを見つけたから。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
こんなとこで寝てたら
風邪引くのに…!
静かに寝息をたてて、眠っている。
白布 賢二郎
おはよ~って、どうかした?
あたふたする私に、白布さんが気にかけてくれる。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
こ、孤爪さんが…
白布 賢二郎
あぁ、いつものこと。大丈夫。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
そ、そうなんだ…。(笑)
白布 賢二郎
テレビつけよーっと。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
あっ!朝ごはん!作るね!
白布 賢二郎
急がなくて大丈夫、
あと30分は俺もここから動かないし、
白布 賢二郎
皆も起きてこないから。
ソファーを指差しながら、


孤爪さんが横たわる隣に座る白布さん。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
そう…なんだ。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
よし、あ、お弁当必要な人とかいるかな…いや、迷惑かも…
白布 賢二郎
それはお前が来る前に話してたんだけど、全員賛成だって。
むしろ、作ってほしい。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
え…!!
白布 賢二郎
ちなみに、今日弁当は俺だけ。
他は今日は、いらないって。
「今日は」を強調して言う。


白布さんなりの気の遣い方だとしたら、


凄く嬉しい。


少し浮かれ気味だけど、


張り切って作ろうかな!

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