第6話

~6~
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2019/12/07 02:57
白布 賢二郎
仲間外れ感が凄い。
月島 蛍
ドンマイでーす。
白布 賢二郎
腹立つ。
赤葦 京治
あ、そうだ二人とも。
好きな食べ物と嫌いな食べ物。
天瀬さんに教えてあげて。
月島 蛍
僕はショートケーキですね。
嫌いなのは…特には。
国見 英
俺は塩キャラメルです。
嫌いな食べ物…は無いですかね。
わぉ、知ってた情報しか返って来なかった。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
ふふ、皆甘いもの好きなら、
ケーキ作ったら喜ぶかな。
全員
!?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
え…!どうかした…!?
月島 蛍
作れるん…ですか!?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
え、うん…。
赤葦 京治
天瀬さん、それ普通じゃないからね。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
あっ…そっか。
孤爪 研磨
アップルパイも作れる?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
うん!パイは作るの楽しいよ!
孤爪 研磨
今度…食べさせて。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
うん!
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
でも、一番はタルトかな!
一番楽しくてね、工夫するのも面白いんだよ…って、あ、ごめんなさい!
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
私の話ばっかり…
国見 英
謝ること…無いと思います。
白布 賢二郎
国見の言う通り。
俺らは味見しか出来ないけど。
甘いもの、嫌いじゃないんで。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
充分だよ…!
今まで、作っても、味見するのは精々自分くらい。


たまにお店の方にも食べてもらって、


色々研究はしているけど。
どうしたら生地が上手く焼けるか、


クリームの甘さ、見た目の鮮やかさとか。
孤爪 研磨
俺らは大食いじゃないけど、京治は食べるから。
赤葦 京治
人を残飯処理係みたいに言うのやめてね。
白布 賢二郎
あっ、係で思い出した。
国見 英
あっ、風呂洗うの忘れてた。
月島 蛍
行ってらっしゃい。
国見 英
うわぁ……
と、肩を落として、


猫背でリビングを後にする国見くん。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
えっと…一体どういうことで?
孤爪 研磨
これあげる。
月島 蛍
…!孤爪さん作ったやつだ。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
えっ!凄いね!
孤爪 研磨
これくらい大したこと…ない。
いや、凄いよ。普通に。


その私が渡された紙は、


係表?みたいなものだった。
孤爪 研磨
あなたの分も入れておいたから。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
わぁ…!
それには、


掃除…国見

洗濯…月島

買い物…赤葦

消灯…孤爪

管理…白布

料理…天瀬


と印刷されたもの。


一人一人係を決めてるんだ…!
月島 蛍
あの、天瀬さん。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
どうかした?
えっと、月島くん、だよね。


背が高い、眼鏡、金髪。


大丈夫、ちゃんと覚えてる!
月島 蛍
天瀬さんの洗濯物はどうしますか?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
あっ!じゃあ洗うのは全然同じで大丈夫。乾かすのは私やるね。
月島 蛍
すみません、ありがとうございます。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
気にしないで!
月島 蛍
あ、あの。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
うん?
月島 蛍
その……天瀬さんって…ショートケーキも作れたり…しますか。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
…!!
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
勿論!今度作るね!
月島 蛍
いっ、いえ、別にそういうわけでは…
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
遠慮しないで!
月島 蛍
……じゃあ、お願いします…。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
素直でよろしい!
私は、ふふっ、と笑って、月島くんを見た。


少し照れ気味なのが、ギャップで可愛い(笑)
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
あ、そろそろ夜ご飯の支度するね。
国見 英
久しぶりじゃないですか?
人の作るご飯。
リビングに入ってきながらそう言う国見くん。
孤爪 研磨
だね、楽しみ。
赤葦 京治
期待してるよ。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
いやっ!やめて!
プレッシャーが凄いから!


と、もう早々慣れ始めてきた自分の姿に、


少し驚いた。


のは、あなただけでは無かった。

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