ゲーム好きな金髪&黒髪の孤爪さん。
高校同じだった優しい赤葦くん。
管理者の綺麗な顔の面白い白布さん。
おばちゃんは五人って言ってたもんね。
大きめの高そうな冷蔵庫を開けさせてもらうと、
お魚や肉が幾つかあって、野菜も…うん。
これは使えるな、あ!チーズ!
万能なのがあって助かるなぁ…
お!豆腐もある!!こっちの食材は…
と、無言で少し口角が上がってしまう。
首を傾げるのも無理はない。
だけど、食器って案外大切でね。
特に料理をしてないなら尚更確認しないと。
これから皆の食事を管理するなら、
私が全部知っておかないと。
あ、知ってる。
あー!菜の花ね!美味しいんだよアレ…
え?菜の花のからし和え?
凄い、予想外。
答えが斜め上いったよ。
しらす!!
何か名字も似ているもんね、
なんて言ったら怒られそうだな。
見事なハモり。助かるわ。
と、言うと。
ガチャ
と、玄関の方から聞こえた。
そして、ドアが開く。
入ってきたのは、
私と目が合い、固まる二人。
…いや、背が高い!!
金髪メガネ…高身長…ん???
そう言われて、国見くんを見ると。
この人…よく駄菓子屋にいる人!!
大変だ。
私、白布さん以外全員知ってる…!
(白布が可哀想)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。