第14話

~14~
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2020/01/16 11:28
皆からは、タルトが美味しい、


味噌汁がお母さんの味だ、


等々、褒め言葉を沢山貰って。


孤爪さんは、黒尾さんと大学へ。


白布さんも、私の作ったお弁当を持って、


大学へと向かわれた。


私はまだ余裕があるから、


お茶を飲みつつ、月島くんと世間話。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
へぇ~。
月島くん、お兄さんがいるんだ!
月島 蛍
あー…ちょっと変な兄ですケド…
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
でも、仲は悪くないでしょ?
大丈夫大丈夫!
月島 蛍
まぁ、悪くはないですけど…
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
月島くんのお兄さんかぁ~。
きっと良いお兄さんなんだね!
月島 蛍
そうなんでしょうか…(笑)
赤葦 京治
おはよー。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
あっ、赤葦くん。
いつも通り、爽やかな顔で入ってきた赤葦くん。


もう既に私服に着替えて、


バッグをソファーに置いた。
月島 蛍
おはようございます。
赤葦 京治
うん、…あれ?国見はまだ寝てるの?
月島 蛍
ハイ。でもそろそろ起きて…
国見 英
…ぅーすっ…
月島 蛍
来ました。いや、国見。
寝癖が酷いよ。直しなよ?
また赤葦くんの後ろから、


ゾンビみたいに歩いてきたのは国見くん。


髪の毛の右側だけ跳ねまくっていて、


クスッと笑ってしまった。
国見 英
あぁ…面倒だけどね…
赤葦 京治
早くしてきなよ。
あ、天瀬さん、朝ごはん貰っても?
国見 英
俺もお願いしまぁ…す。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
はい!分かりました!
国見 英
朝から元気すぎて眩しいッス…
月島 蛍
僕もう慣れた。
国見くんは、きっと朝が弱いんだろうなぁ。


無気力な感じで、今にもとけちゃいそうな。


そんな感じでソファーに寝転がっている。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
お二人、
食後のミニタルトはいかがです?
国見 英
いただきます。(即答)
赤葦 京治
俺も。お願い。
そして、甘いものには目を光らせる国見くん。


私は赤葦くんの前と、


国見くんがたった今座った席に、


朝食を並べていく。
赤葦 京治
おおぉ…朝はコンビニで適当にだったから…本当に助かる。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
いやいや!こんなんで喜んで貰えるなら毎日やるよ!
国見 英
毎日このクオリティ…!?
慣れる時は来るのかな…
月島 蛍
多分毎回「凄い」は言うネ。
このほのぼのした感じ、とても好きだ。


やっぱり家に人がいるというのは、


心地いいなぁ。
赤葦 京治
ごちそうさま。美味しかったです。
天瀬さん、明日お弁当お願いします。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
あっ!ハイ!了解です!
月島 蛍
僕と国見も、お弁当は大丈夫なんですけど、おにぎり二つ程お願いします。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
はいっ、何か具の希望はある?
国見 英
あっ、一つは、普通の塩むすびで…
あとの一つはお任せします。
月島 蛍
僕は特には。
重すぎなければ何でも大丈夫です。
その言葉だけで、かなり絞られてくるから助かる。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
了解!張り切ります!
赤葦 京治
無理しすぎないでね?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
ご心配ありがとう!
でもこれくらいさせてほしい(笑)
赤葦 京治
そっか。あ、もう時間か…。
行ってきます。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
はい!行ってらっしゃい!
少し、溜め息をついていたのは。


先程言ってた戦争(?)のためなのだろうか…?
国見 英
俺もごちそうさまです。
タルト美味しかった…。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
ありがとう!じゃあ次は塩キャラメル使ったケーキでも作ろうかなぁ(笑)
国見 英
よろしくお願いします。
さっきとは違う、ハッキリした声で言われた。


本当に好きなんだなぁ。(笑)
月島 蛍
早く準備してきなよ。
相方クン来ちゃうよ。
国見 英
おう…。
と、孤爪さんレベルじゃないけど、


フラフラと洗面台に。


私は月島くんと食器を洗いながら、


その光景を微笑ましく見ていた。

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