私から目を離すことなく、
だけれど距離は取っていく双子さん。
よくバレーボールの会場に出没したり、
(友達談)
お店も構えているというあのおにぎり宮…!?
(従兄弟談)
しかも自分のお店、
確かおにぎり宮はご兄弟で、
片方の方はに、日本代表の、
と侑さんの頭を無理矢理下げさせる治さん。
関西のノリは見てて面白いなぁと、
自然に口角が上がった。
それから、三人をリビングに招き入れて、
お菓子も食べることだし、
一応月島くんオススメの紅茶を淹れておいた。
香りが良くて、お菓子の邪魔にならない位の、
むしろ引き立ててくれる様な爽やかなお茶だ。
さっきのお店の情報もそうだけれど、
従兄は一つ上のお兄さんで、
歳が近い為、親戚で集まるとよく話していた。
勿論部活のことも聞いていたし。
信介くんは、いつも冷静だし、
優しい人だと思ってたんだけど…。
部活だと部長だったらしいし、
やっぱ怖かったりしたのかな…。
とりあえずこの何だか暗い雰囲気をどうにかしたくて、立ち上がる。
嬉しそうに返事をしてくれて、
こちらも少し嬉しくなるのと同時に、
少しだけ自分のお菓子が不安になる。
喜んで貰えるのかとドキドキしつつも、
お皿を三人の前に置く。
アイスボックスクッキーは、
カラフルで可愛いのが私はとても気に入っている。
短時間で作れて、美味しい。
前一人暮らししていた時の小腹が空いた時には、
よく食べていたものだ。
今回は、ココア、プレーン、抹茶を用意してみた。
チョコ餅も、手頃で、
正月明けに餅に飽きたらよく作っていた。
チョコ餅もバイトの先輩から教えて貰ったレシピ。
楽しく雑談するあなたを横に、
赤葦はそっと胃腸薬を飲んだのだった。
こちら今回の参考させて頂いた資料です!
とっても簡単なので是非真似してみてください!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。