私は、和食風の朝御飯を食卓へと運び、
見渡すと、起きているのは白布さん、
あと、五分前に起きてきた月島くん。
…鮭?
そ、和食風の朝ご飯でーす。
うっわ、先食いたい。
皆、降りてこないの??
いつも遅いですよ。
孤爪さんは黒尾さんが来るまでこれですから。
そうなんだ…じゃあラップしとこう。
時間は?大丈夫?
あ、私?大丈夫大丈夫。
9時からだし。
奇遇ですね、僕もです。
そりゃぁね、二人大学同じだし。
あっ、そっか。
え。
あ、国見と月島、天瀬は同じだよ。
…あれ、待って?まだ七時半だから国見くんは分かるけど、
赤葦くんは?
一日の木兎さんに備えてギリギリまで寝る人間だから。アイツ。
戦争…??
朝ご飯だけはしっかり食べるんですけどね。
あ、そろそろ黒尾さん来るんじゃね?
と、噂をすれば。
ピーンポーン♪
私、出るね?
すみません。
と、玄関に向かってドアを開けると、
うーす…!?
あ、黒尾さん、おはようございます!
朝から天使が迎えてくれた。
俺今日死ぬのかな。
死!?え、だ、大丈夫ですか!?
と、踞る黒尾さんを助けようとしたら、
後ろを通る様に、
クロ…起きたから…
ソファーで待ってて…
ハイハイ。
服取ってくるから、顔洗ってろ。
分かってる…
凄いフラフラ。
もう泥酔している人とは違うような、
今にもバタンッ!て倒れて寝始めそう。
おじゃましまーす。(笑)
はい、どうぞ!
と、あっという間に連携しているのか、
すぐ孤爪さんの支度は終わった。
うっわ!何この朝ご飯!!
もしかして和食嫌い…
なワケ無いよ、
クロ、余計な反応ヤメテ。
着替えてきたのか、昨日と似たような、
パーカー姿の孤爪さんが席へと座った。
俺もお味噌汁とご飯もらってもいい?
勿論!…ですけど、
それだけで良いんですか?
うん、一応食っては来たけど。
美味しそうだから…ね。
じゃあ少しだけサービスで。
ん?
朝から少し重いかもですが…
と、ご飯とお味噌汁を出した後、
小さなお皿に、ミニフルーツタルトを出した。
うぉ!俺こういうの全然大丈夫よ!
朝ごはん、先食べましょう。
だな、二人待ってても埒空かない。
じゃあ食べましょう!
と、食卓に皆集まって。
いただきます。
てか、しれっとクロがいるの…
意味分かんないんだけど…。
うっま!!お味噌汁なんでうちのより美味いの!?
聞いてないし…
本当ですね。
あ、僕もタルト頂いても?
うん!他の二人もいる?
いる、食べる。✨
じゃあ俺も。
はーいっ!
こんなに朝から賑やかだと、
何だか嬉しいし、少し楽しい気がする。
そして、
またしてもこの生活に慣れすぎている自分に、
改めて驚くのであった。
いいねして作者を応援しましょう!
この小説を読んだ方は、こちらの小説も読んでいます
- 青春・学園
研磨の妹 ,天使らしい
研磨の妹 ,バレー部のマネージャーやるってよ . ※ 二次創作 ※ 夢小説
favorite 58,990grade 9,488update 6日前 - 青春・学園
あんたらの妹になんて生まれなきゃ良かったのに。
小さな,小さな市大会の出来事。 「おめでとう。ベストリベロ賞です。」 嬉しくて仕方がなかった。 私の努力が認められたみたいで。 「ただいま!お母さん!見て!見てよ!」 賞状を自慢しようと手を掛けた。 「侑!治!凄いじゃない! 2人ともメダルとトロフィーおめでとう!」 誰も私を見てくれない。 聞かれるのは兄達のことだけ。 「宮兄弟の妹」 それだけで私の名前なんて知らないでしょ。 心の底から思うよ。 「お兄ちゃん達の妹になんて」 「生まれなきゃ良かったのに。」
favorite 134,739grade 11,622update 2024/04/06 - 青春・学園
ぶりっ子のフリっておもろくね?
『及川さぁぁん♡かっこいいですぅ♡』 (女にキャーキャー言われてっからって調子こいてんじゃねぇぞゴラ!) 『キャー!岩泉先輩ナイスキー♡』 (うぉぉ!!今のすげぇ!!) 『国見くんサボっちゃ、めっ!だよ!』 (センター分けの癖にサボんな) この小説の参考等は受け付けておりません。ご了承ください
favorite 306,843grade 15,793update 2024/03/30 - 恋愛
ただ、貴方の背中だけを……
中学で観た兄の試合で、忘れられない人と出会った__。 振り向いてほしい。 悲しませたくない。 応えたい。 でもどうしようもなく、好き。 行き交う“好き”のキモチ。 貴女が最後に選ぶのは、変わらず彼……? それとも……。 甘酸っぱい、切ない、恋の行方____。 ✑☁︎︎序章編..2話~340話 ✑☁︎︎本編編..344話~764話 ✑☁︎︎最終章編..766話~ ・ ・ ・ ※落ち不明 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✁キリトリ✁ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー こんな事あらすじに書きたくないけど、パクリなどは絶対にやめてください。
favorite 566,088grade 15,765update 4日前 - 青春・学園
運動神経の優れた私の正体は…【完】
椚ヶ丘中学校 3年E組を卒業した私が烏野高校で男子バレー部のマネージャーとして送る高校生活の物語! ―――――――――キリトリ線――――――――― ・原作と異なる事多々 中学時代の作品はコチラ👉https://novel.prcm.jp/novel/tlGdipuniFd7EtQqovoQ この度、この作品の漫画版を描いて頂きましたっ! 漫画版の作品はコチラ👉 https://novel.prcm.jp/novel/5ceRyBkKmpPB6ZduEdP0
favorite 179,850grade 6,251update 2日前
が好きなあなたにおすすめの小説
コンテスト受賞作品
もっと見るmeiyoオーディオドラマ&主題歌 原案コラボコンテスト
公式TikTokの注目動画
もっと見るチャレンジ小説
もっと見る- ファンタジー
私は「普通」がいいの!
なぜか前世の記憶をもって転生したラナ。 前世では大きすぎる力故殺されてしまったから、今世では目立たないようにいきる! はずなのに………
- ファンタジー
名誉も名声も称賛も要らないから。
世にも珍しい白髪の少女は人見知りな臆病者だ。だがこの世界でただ一人、全属性を扱える魔女でもある。しかし、彼女はそれを隠して生きてきた。人に見せたって彼女にとって興味のないものしか手に入らないから。 少女は躓きながらも生きる。 その身にある過去を抱きながら、運命に反撃すべく。 表紙:自作
- ファンタジー
再会の約束
ある日いきなり部屋にイケメンが現れた! 誰このヒト!? なんであたしの部屋に!? ってかホントに人間か!? ――いったい彼は何者なの? 不思議だらけの状況だけれど、謎の青年と出逢ってしまったことで、あたしの胸に恋心が芽生えてしまう。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。