第13話

~13~
4,004
2019/12/23 10:11
私は、和食風の朝御飯を食卓へと運び、


見渡すと、起きているのは白布さん、


あと、五分前に起きてきた月島くん。
月島 蛍
…鮭?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
そ、和食風の朝ご飯でーす。
白布 賢二郎
うっわ、先食いたい。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
皆、降りてこないの??
月島 蛍
いつも遅いですよ。
孤爪さんは黒尾さんが来るまでこれですから。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
そうなんだ…じゃあラップしとこう。
白布 賢二郎
時間は?大丈夫?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
あ、私?大丈夫大丈夫。
9時からだし。
月島 蛍
奇遇ですね、僕もです。
白布 賢二郎
そりゃぁね、二人大学同じだし。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
あっ、そっか。
月島 蛍
え。
白布 賢二郎
あ、国見と月島、天瀬は同じだよ。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
…あれ、待って?まだ七時半だから国見くんは分かるけど、
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
赤葦くんは?
白布 賢二郎
一日の木兎さん戦争に備えてギリギリまで寝る人間だから。アイツ。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
戦争…??
月島 蛍
朝ご飯だけはしっかり食べるんですけどね。
白布 賢二郎
あ、そろそろ黒尾さん来るんじゃね?
と、噂をすれば。


ピーンポーン♪
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
私、出るね?
月島 蛍
すみません。
と、玄関に向かってドアを開けると、
黒尾 鉄朗
うーす…!?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
あ、黒尾さん、おはようございます!
黒尾 鉄朗
朝から天使が迎えてくれた。
俺今日死ぬのかな。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
死!?え、だ、大丈夫ですか!?
と、踞る黒尾さんを助けようとしたら、


後ろを通る様に、
孤爪 研磨
クロ…起きたから…
ソファーで待ってて…
黒尾 鉄朗
ハイハイ。
服取ってくるから、顔洗ってろ。
孤爪 研磨
分かってる…
凄いフラフラ。


もう泥酔している人とは違うような、


今にもバタンッ!て倒れて寝始めそう。
黒尾 鉄朗
おじゃましまーす。(笑)
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
はい、どうぞ!
と、あっという間に連携しているのか、


すぐ孤爪さんの支度は終わった。
黒尾 鉄朗
うっわ!何この朝ご飯!!
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
もしかして和食嫌い…
孤爪 研磨
なワケ無いよ、
クロ、余計な反応ヤメテ。
着替えてきたのか、昨日と似たような、


パーカー姿の孤爪さんが席へと座った。
黒尾 鉄朗
俺もお味噌汁とご飯もらってもいい?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
勿論!…ですけど、
それだけで良いんですか?
黒尾 鉄朗
うん、一応食っては来たけど。
美味しそうだから…ね。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
じゃあ少しだけサービスで。
黒尾 鉄朗
ん?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
朝から少し重いかもですが…
と、ご飯とお味噌汁を出した後、


小さなお皿に、ミニフルーツタルトを出した。
黒尾 鉄朗
うぉ!俺こういうの全然大丈夫よ!
月島 蛍
朝ごはん、先食べましょう。
白布 賢二郎
だな、二人待ってても埒空かない。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
じゃあ食べましょう!
と、食卓に皆集まって。
全員
いただきます。
孤爪 研磨
てか、しれっとクロがいるの…
意味分かんないんだけど…。
黒尾 鉄朗
うっま!!お味噌汁なんでうちのより美味いの!?
孤爪 研磨
聞いてないし…
月島 蛍
本当ですね。
あ、僕もタルト頂いても?
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
うん!他の二人もいる?
孤爪 研磨
いる、食べる。✨
白布 賢二郎
じゃあ俺も。
 天瀬 (You)
天瀬 (You)
はーいっ!
こんなに朝から賑やかだと、


何だか嬉しいし、少し楽しい気がする。
そして、


またしてもこの生活に慣れすぎている自分に、


改めて驚くのであった。

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