第81話

好きだから。
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2020/11/12 12:37
泉谷 千咲
泉谷 千咲
あの時…ちゃんと直樹にお礼言えてなかった気がしてたからっ…!笑
泉谷 千咲
泉谷 千咲
あの直樹の一言がなかったら…多分今こうやって4人で海に来ようなんてなってなかっただろうし…!
日向 直樹
日向 直樹
そうだよなぁ〜…
日向 直樹
日向 直樹
シェアハウスが終わったら…ただのクラスメイトだもんな…。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…っ。
クラスメイトっ…。
そんな言葉で片付けられちゃうのかっ…。
私が直樹にも北斗にも感じているこの特別感を一瞬でかき消してしまうように思えた。
…そんなの…嫌だなっ…。
日向 直樹
日向 直樹
…千咲…?
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…っ!
私があからさまにしょげたのを見て、直樹が心配そうな顔で覗いてきた。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
ううんっ。
なんでもないよ。というように
私は首を振る。
…ほんと。優しいよなぁ直樹は。
その優しさが、ずっとっ…。
日向 直樹
日向 直樹
俺も、ありがとな。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
え…
日向 直樹
日向 直樹
シェアハウス引き受けてくれて。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…っ…!
日向 直樹
日向 直樹
そもそもの話、千咲が了承してなかったらこんなこと有り得ないだろ…?
日向 直樹
日向 直樹
俺らはまだしも、女の子が同級生の男2人とシェアハウスなんて…抵抗あるだろ?
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…うん。
確かに。最初は抵抗だらけだった。
家に来るのが女の子だと思ってたら、直樹だけじゃなくて弟もいるし。
変態無愛想だったし。
家事はいつも3人分。
直樹とも、最初はそこまで話す仲じゃなかった。
……
…でも。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…私が引き受けたのはっ…
日向 直樹
日向 直樹
…?
泉谷 千咲
泉谷 千咲
直樹がっ…!
日向 直樹
日向 直樹
っん?俺…?
泉谷 千咲
泉谷 千咲
直樹…が…
私のその言葉は…
日向 北斗
日向 北斗
おーい!持ってきたぞ〜花火っ!
日向 直樹
日向 直樹
…っ!
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…っ!!
この男によって遮られた。笑
日向 直樹
日向 直樹
おー!お疲れ〜!
小林 凛
小林 凛
この人、別荘着いてから「どこ置いたっけなぁ〜」とか言うもんだから、探し回って大変だったよぉ〜…!
日向 北斗
日向 北斗
よぉし!やるぞ〜花火っ!

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