第103話

俺だけ-北斗side-
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2021/03/08 02:04
泉谷 千咲
泉谷 千咲
ん〜♡
泉谷 千咲
泉谷 千咲
うんまっ…!
ケーキをパクパク口に運びながら、幸せそうな顔をする…千咲。
日向 北斗
日向 北斗
…ふっ笑
俺は思わず笑みをこぼした。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
ん〜♡
夢中でケーキを頬張って、
口にクリーム付けて…
日向 北斗
日向 北斗
(ほんと、ガキかよ…笑)
心の中でバカにしながらも、そんな姿すら可愛いと思ってしまう…。
_____
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…っていうか…
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…なんなの?急にこんな綺麗なケーキ屋さんなんか連れてきて…
しばらく会話を交わした後、千咲はずっと感じていた違和感を吐くように、俺に問いかけた。
日向 北斗
日向 北斗
別に…家のポストにここの割引券入ってんの見つけただけだよ…//
日向 北斗
日向 北斗
女子ってこういうとこ好きだろ。
強がって理由を付けたが、
ただ、2人だけで同じ空間にいて、向き合って話したかったから。なんて…言えねぇよな…//
日向 北斗
日向 北斗
それと、
日向 北斗
日向 北斗
最近お前と…あんま喋る時間なかったから…//
精一杯の答え。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
それは…つまり…
泉谷 千咲
泉谷 千咲
私と放課後デートしたかったってこと…?
日向 北斗
日向 北斗
ばっ…!///
日向 北斗
日向 北斗
バカ…!違ぇよ!!//
自分でも分かるくらいあからさまに動揺を見せると
泉谷 千咲
泉谷 千咲
ふふっ笑
千咲は満足に微笑んだ。
日向 北斗
日向 北斗
……。
やっぱり、こいつと話すのは楽しい。
一緒にいる時間が幸せで、落ち着く。
…でもきっとこの気持ちは…俺だけなんだろうな…。
そう思うと虚しくなってくる_。
日向 北斗
日向 北斗
お前、避けてるだろ?…俺のこと。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
な、なんで!別に避けてないよっ!
千咲は目を丸くして否定した。
日向 北斗
日向 北斗
……。
本人は気づいてないかもしれねぇけど…俺には伝わる。
無意識にでもこいつは最近、
俺との距離を考えてる。
その理由はきっと、俺が千咲を知らないうちに傷つけていたか…
あるいは…
日向 北斗
日向 北斗
直兄に告られたか。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…えっ…
俺からの好意をどうしたらいいか、今まで以上に分からなくなったから。
日向 北斗
日向 北斗
…やっぱりな…
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…っ//
そうか…直兄も遂に言ったか…。
…ってことは、付き合ったってことで、
俺の出る幕は本当にもう一切無くなったわけでっ…
泉谷 千咲
泉谷 千咲
まだ…返事出来てないけど…
日向 北斗
日向 北斗
…え…?

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