第92話

グループ決め
144
2020/12/21 05:42
教室に入りしばらくすると
岡田先生
岡田先生
おぉー!お前ら〜元気にしてたか〜?
少し髪の毛が短くなった担任がニコニコと教室に入ってきて
夏休み明け、二学期初の、HRが始まった。
岡田先生
岡田先生
さぁ!夏休み明けで君らもバタバタしてる時期だと思うが!
岡田先生
岡田先生
二学期はお楽しみの修学旅行があるからなー!
おぉ〜!!と教室全体がざわめく。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
(…修学旅行か…!)
1年生の頃からずっと楽しみだった行事!!
確かこの学校は京都に2泊3日だったっけ…!
岡田先生
岡田先生
今日の6限に行動班のメンバー決める時間作るから、ちゃんと考えとけよ〜
そう言って岡田先生が教室を出ていくと同時に
1時間目のチャイムが鳴った…。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…行動班…(ボソッ)
1年生で修学旅行に憧れてた時は…
凛と2人で同じクラスになったら絶対同じ部屋に泊まろうね!なんて話してたのが今じゃ懐かしい。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
(凛と一緒なら楽しかっただろうなぁ〜…)
クラスにも仲良い子は数名いるけど、
凛ほどずっと一緒にいる仲の子はいない。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
(…どうしよっかな…)
まぁ決めるのは6限だし、
それまでに誰かに声掛ければ大丈夫か!
_____
……
泉谷 千咲
泉谷 千咲
(…誰も捕まえられなかった…。)
なんかHR終わってすぐにグループ出来てるっぽくて…。
やば…。
完全にこれは余り物のパターンじゃん…。
泉谷 千咲
泉谷 千咲
(まぁ別に特別グループ組みたくない子なんていないし、空いてるところに入るかっ…。)
6時間目に入り、凛と同じ部屋で騒ぐ夢は諦めて、私が肩を落とした時…
日向 直樹
日向 直樹
…千咲
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…っ!
振り返ると直樹が私の席まで近寄ってきた。
グイッ
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…え…
何も言わずに私を立ち上がらせて移動する…。
日向 直樹
日向 直樹
…おーい!泉谷連れてきたぞ〜
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…っ?
「おー!泉谷いたじゃん!」
直樹と同じグループに決めたらしきクラスの男子が、私を見て言う。
「じゃあ一人目は泉谷な!」
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…え…?
もう一人の男子もそうテンションを上げた。
日向 直樹
日向 直樹
男子でグループ作ってたけど、女子も入れなきゃいけないらしいから、探してたんだよ
日向 直樹
日向 直樹
全員で最低5人は必要だってさ、
泉谷 千咲
泉谷 千咲
…あーなるほどっ…
泉谷 千咲
泉谷 千咲
え、私入っていいの…?
「おう!でも京都の寺の中で騒ぐんじゃねぇぞ?笑」
泉谷 千咲
泉谷 千咲
しないから!笑
ということで、直樹の行いのおかげで、私は無事にグループに加入できた_。

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