数日後。
私はバスを降りてすぐに
気持ちいい空気を吸い込んで伸びをする。
凛が元気そうに駆け寄ってくる
お互い作り泣き顔になりながら、抱きしめ合った。
そう、
今日は、修学旅行当日_。
_____
遠くから呼んでる直樹のもとへ、駆け出す。
直樹が持っていた地図を開いて、五十嵐さんに近づいていく
あの2人、生徒会の仕事で一緒にいるからか、前より凄く仲良いなぁ〜
私は自然に微笑んだ。
以前は五十嵐さんが告白したんじゃないかと思ってて、正直不安に思う部分もあったけど、
今は五十嵐さんも直樹も、お互いに生徒会の仲間として見てるのが伝わってくるから、
あんまり不安はない。
むしろ2人が仲良く話してくれるのは、なんだか嬉しい。
担任の声が聞こえると、クラスのみんながゾロゾロとその周りに集まって整列する。
_____
先生の話が一通り済むと、
ザワザワザワ…
「いや、泉谷ならありえるな笑」
班の男子が口を挟む
「さっ!最初はどこ行くんだっけ?」
わちゃわちゃ話しながら、私たちの班は京都を満喫した_。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。