第13話

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2021/04/01 14:14
あなたside










実は、MIU404の撮影中に誕生日を迎えた私。
剛さんが誕生日プレゼントをくれました。






ピアスと、香水と、口紅。
すっごく大人っぽいプレゼントだった。



ふと気になって調べてみると
男性から女性にピアスを送る理由は“自分の身代わりとして使って欲しい”だそうだ。

剛さんにそんな気がなくても、自分はそんなことを知ったらもう戻れなくて。




ほとんど毎日、そのピアスを付けるようになった。
そして剛さんに会える時は、香水と口紅も付けた。







今日は久しぶりに剛さんに会える日。
ドラマの顔合わせだ。






綾野「インスタとか見てると、いつもつけてくれてるよね。凄く似合ってるよ」



そう言いながら、私の耳を優しく撫でた。
凄く心臓がうるさくて、顔も赤くなった。

一つ一つの言動が、私を舞い上がらせている。


今まで“憧れ”と言い聞かせてきたのに。
こんなこと言われたら素直に認めちゃうじゃないですか、、、

だめだ、抑えろ、
この気持ちには気付いちゃいけないんだ。






綾野「ねぇ、そんな顔赤くされたらさぁ、、」

『え?』

綾野「毎日付けてくれてるのも、そういう事なの?」

『、剛さん?』

綾野「意識してもいい?」

『へ、』



剛さんが何か言いかけたところで、スタッフさんが剛さんを呼びに来た。





じゃあ、と言って立ち去ってしまった。






なにを、言うつもりだったんだろ、

もしかして…

いや、自惚れるな、、、

私にとって剛さんは憧れの先輩
憧れてるから、褒められると嬉しくて
憧れてるから、メッセージのやり取りも楽しくて
憧れてるから、微笑んでくれるのは…


だめだ、考えちゃダメ。
今は撮影に集中しよう。











顔合わせを一通り終えて、ドラマの概要を確認することになった。
その後、主題歌をどうするか、キャストも含めて会議が開かれた。








スタッフ「キャストが歌うって感じでも全然いいんですけど、」

綾野「あなたちゃん歌歌う?」

『私カラオケとかでしか歌ったことないですよ?』

スタッフ「主題歌お願いしますって言ったら、引き受けてくれますか?」

『やってみたい、気持ちもありますが、笑
私なんかでいいんですか、?』

スタッフ「全然、むしろお願いしたいです!」

『じゃあ、やらせていただきます、、!』

綾野「お〜!頑張れ!」

『ありがとうございます!』









なんとなんと、主題歌任されてしまいました

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