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第10話

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1,157
2018/06/19 12:39
《今日も1日なんとか乗りきったー。


C5に目をつけられないように気を付けなきゃ》


俯きながら帰る足を急かそうとしたその時
桃乃園学院生徒
共に桃乃園で学びませんか?
桃乃園学院生徒
我が学院の扉はいつでも開いています
たくさんのビラを


周りの英徳の生徒に配っている


桃乃園の男子生徒たち。
桃乃園学院生徒
受けとるだけでも。さぁ!
強めに押されて、


渋々受け取る。



と、そのビラにはドでかく天馬くんが。



そう。


天馬くんは桃乃園学園生徒会長で


かなりここら辺では知名度が高く


有名人なんだとか。


そんな人が自分の婚約者だなんて…


いまだに信じられないけど…。



江戸川 音 (えどがわ おと)
…凄いなー天馬くんは
神楽木 晴(かぐらぎ はると)
そんなもん受け取ってんじゃねー!
後ろから聞こえてきた罵声に


勢いよく振り替えると


やっぱりそこには


C5!!
神楽木 晴(かぐらぎ はると)
馳天馬に伝えろ。
姑息な真似しやがって
俺の前に現れたら
ただじゃおかねーって。
神楽木 晴(かぐらぎ はると)
こんな物に構うな、
英徳の誇りを持て!
そう言って神楽木は天馬くんが載るビラを


靴で踏んづけた。
江戸川 音 (えどがわ おと)
あっ!
ハッ!とした時既に遅し…


目の前にいる神楽木は怪訝そうな顔で


私を見下ろしている。



ま、まずい!!
江戸川 音 (えどがわ おと)
し、失礼しました!!
こういう時は直ちに避難した方がいい!
私はその場を駆け足で逃げ出した。
神楽木 晴(かぐらぎ はると)
…おい!
後ろから聞こえる大声を無視して。

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