side道枝
丈くんはなにわの中では1番お兄さんって感じで
なんか距離を感じる
「寂しい」なんて口には出せやんけど。
「みっちー?」
『あ、』
「どした?なんかあった?」
家のソファでこてんと首をかしげる彼は…そう、丈くんや
ぶんぶんと首を振って返事をするがちょっと気に入らない
『家では、駿佑…』
「あ、ごめんごめん!笑」
好きなのは俺ばっかりなんやないかとたまに思ってしまう
「…やっぱなんかあったやろ?」
「駿、分かりやすいから」
『なんもないですって笑』
強いて言うなら、丈くんが構ってくれないから。なんて
メンバーの前なら言えるのに2人なら言えない。
「駿…こっち向き」
『ん?っぁ、』
いきなりでびっくりした、だけどキスもたまにはいいな
「は、スる?」
『………ぅん、』
否定する余裕なんてなくてこくりとうなづいた。
『ぁ、っあ、丈くん、っ、』
「ん、?」
『っ、さみしかった、、』
「ごめん、な?」
謝って欲しいわけじゃない、ただ寂しいことを知って欲しいだけ
『ぁ、っ、ん、、すき、』
「なにそれ、ずるいわ、笑」
『ぇ、っあ!、っひゃ、ぅ』
『あ、っ、いくいく、ぅっ』
「俺も、もうあかん、」
最後の方はちょっとだけ丈くんが果てるために早くなる
その間、もう一回俺がイっているのは内緒なんやけど。
きっと、丈くんにはバレてんねんやろな、、笑
「ん、寂しかった?」
『うん、』
『ごめん、、なさい』
「なんで謝んねん笑」
「んー、あー、じゃあ一緒に風呂入る?」
「ほらべとべと、やし笑」
丈くんは平気そうやけど、べとべとという言葉に
妙にリアルを感じてしまって恥ずかしくなる
けどお風呂は嬉しかったから
それもまた、俺だけの秘密にした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。