第4話

西村くんと大西(風)くん.
943
2021/01/17 00:46

side西村


風雅は俺の事好きじゃないんやないかっていつも思う

好きやで、とかかわいいとか、アピールすんのはいっつも俺で
風雅からはほぼない。一度言わせたことはあるけど
ガンガン攻められる中俺が好きとぼやいている姿しか想像できない

『愛情表現があんま無いのは知ってんねんけどな、』
「なんて?」
『あ、っなんでもない!』
「何、好き言うて欲しいの」
『え、、…そりゃ、うん』
「うん、すき」
『っ、そういうんじゃなくて!』
「え?じゃあどういうのなん」
『もっと、、がちの』
「なんやそれ、笑」

だから、と言うまでもなく押し倒される
少し長い前髪が前かがみになったせいで短く見えて
ああ、なんかヤラシイなぁ、と思ってしまった

「これで伝わるやん」
『そういうんじゃないってば』
『っ、んっ、、ぇ、はぁ、』
『も、、それええ、、っ』

いつもより長くて回数の多いキス
いつもはこんなのせんとがっついてくるのに。

「好きって言って欲しいんとちゃうん?」
『あ、っぅ、くちで、!』
「口やん」

風雅は自分の唇をとんとんと叩く
意地悪そうに片方の口角を上げているので
あこいつ分かってやってんな、と思ったけど黙っといた

『っぁ、っ、ん、ん、』
「きもちいい?」
『ふ、っ、んぁぁ、、っ』

寸止めされてるわけじゃないのになにか物足りない

『ん、っ、、ふ、うが、』
「ん?」

なに?とでも言うように前髪を書き上げる姿がなんとも…エロい。
これから言う言葉に戸惑ってると目がチカチカするくらい突かれたので

『あ、っ!…もっと、っ』

反射的につい言葉が出てしまった

「せっかく優しくしとったのに」

ぼそりと呟いて、刺激が変わった。




そっから俺が果てるまでに時間がかからんかったのは言うまでもなくて
朝方、トイレに起きた俺が聞いた風雅の寝言が

「拓哉…」

やったから、好きと言われなくてもいいか、と思った。

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これ結構特殊なものなのでフォロワー限定にした方がいいですかね🤔??

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