第5話

現実
16
2018/08/18 08:21
陽子
由美 !   由美!
遠くで陽子の声がした。
由美
はっ‼️
私は目が覚めた。
またあの夢を見てしまった。
小学三年生の時の記憶が
いつも夢に出てくる。

あたりを見回すと、
授業がちょうど終わる所だった。
陽子が私を起こしてくれたらしい。
由美
ごめん陽子🙏
寝てた!
陽子
いいよ全然!
由美
ありがと
陽子
うん!
私は、ため息をつきながら
小学三年生の時のことを
思い出していた。

でも、もう俊はここにはいない。
というか、この世にいない。
あの日あんなことにならなければ…。
今、後悔したって遅いのは
分かっている。
でも、すごく悔しくて悔しくて
しょうがなかった。
過去に戻れたらいいのに
でも、絶対に無理なんだ。

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