私がヴィランの勧誘を断ったせいか
死柄木は機嫌が悪くなってしまった
バーにある小さなテレビに
身だしなみを整え多くの記者の前でブラドキングと
謝罪する相澤先生が映った
すると死柄木はリモコンでテレビの電源を消した
"お前は失敗作だ!!!"
"ホントにお前焦凍君と双子?笑"
死柄木の言葉で思い出すのは
私に愛情では無く暴力と暴言を浴びせ続けた父親
私が苦い顔をしても、死柄木は話すのを辞めない
正しいわけないでしょ...こんな腐りきってる世界
幼い頃に実感したこの社会の不条理
それを忘れられるわけもない
ヒーローはね、名声や地位の為に働いてるんじゃない
苦しんでる人を、悲しんでる人を
笑って、「安心して」と言える人の事を言うんだよ
どっかの偽善者と本物を一緒にすんなよ
…どうやってここから抜け出せば……
1人ならまだ行けたかも知れんけど、爆豪も居る
..........助けが来るのを待つしかないのか...
当たり前だろ
いや勝てるわけないのも分かってるよ?
けどねぇ............やられっぱなしは誰でも嫌だもんな?
荼毘に命じられて拘束を外しに来たのはトゥワイス。
よし......外れた.........!
ドガッ…!!!!__________
爆豪はトゥワイスに拘束を外され自由になった瞬間
私は自分の腕の関節を外して拘束を外した瞬間に
爆破と、炎を纏った拳で
死柄木の顔面と鳩尾に攻撃を入れた
外した身体の関節を元に戻した私はゆらりと笑った
この雄英に入った時に初めて出来た本当の夢
人はどれだけ願っても過去は変えられない
犯してしまった罪は取り消せない
でも、未来は変えられる、どれだけ困難があろうと
一つ一つの行動は未来を変える事ができる
あの日交わした...あの約束を…
私は守りきってやるんだ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。