第84話

恐怖の夜
51,093
2024/04/17 16:01
八百万がオススメの紅茶を飲ましてくれるとの事で

今現在八百万の部屋でプチお茶会中




駅前に出来たスイーツ店のケーキを頬張りながら紅茶で癒されている







八百万百
八百万百
あ、このローズベリーも飲んでみて下さいまし!私これがお気に入りですの!






そう言って淹れてくれた紅茶を渡してくる八百万
先程から色んな種類の紅茶を飲ませて貰ってる







あなた
お〜、フンワリ薔薇の良い匂いがする
あなた
この紅茶どこで買ってるの?
八百万百
八百万百
外国から直接仕入れていますわ!







…..流石お嬢様

外国から直接仕入れるとかヤバいな




ま、ホントに美味しい紅茶を飲みたいなら
貧富の差関係なく誰でも海外から取り寄せるか








八百万百
八百万百
あ、そうですわあなたさん!
あなた
ん?
八百万百
八百万百
私この前面白い映画を見つけましたの
貸しますから是非見てくださいね!






そう言われ、八百万が持っていた
映画のDVDを受け取る

海外映画...今夜共同スペースで見ていようかな?







あなた
ありがとう、今日見ているよ
八百万百
八百万百
はいっ!また明日感想をお聞かせくださいまし!(笑)












その日の夜、A組の皆が寝たのを確認して

共同スペースにあるテレビで八百万から借りた
DVDを見るために1階に降りていた

話のあらすじを見るとホラー映画らしい

まぁ、面白かったら何でもいっか


DVDをセットしてホラー映画を見始める







ある雨の日に謎の館に迷い込んだ町娘が
その館に住む数人の老若男女の謎に迫る物語だ






あなた
...






『この館...なに?...』

『と、とりあえず雨が止むまで雨宿りさせて貰おう』






大きな扉を開けて町娘は館に入るが
その館は薄暗く、自分が入っても何も起きない

その館に、町娘は恐怖を抱いていた



テレビの向こう側からコツコツと町娘のものでは無い
館の床を歩く足音が聞こえる



_____ぺたぺた






あなた
...ん?






待って、テレビのと同じタイミングで
人の足跡が聞こえるんだけど

気の所為?気の所為だよね!?気の所為だと言って







_____ぺたぺた






徐々に近付いてくる足音に
私も、テレビの中の町娘も恐怖を抱く










轟焦凍
轟焦凍
...おい
あなた
あーーーーーっ!?!!!!
あなた
って...なんだ、焦凍かビビった
轟焦凍
轟焦凍
?すまねぇ
あなた
いや、良いんだけど
ホラー映画見てるから余計ビビった
轟焦凍
轟焦凍
へぇ






そう言うと、焦凍は私が座ってる2人分の
ソファーの隣にポスッと座った








轟焦凍
轟焦凍
俺も見る
あなた
...え
あなた
焦凍ってこう言う系苦手じゃなかった?
轟焦凍
轟焦凍
...見れる
あなた
え、いつの間に見れるようになったの
轟焦凍
轟焦凍
...別に、良いから映画見るぞ
あなた
あ、へい






いや普通怖くないなら離れて座るでしょ
ま、一人で見るより心強いし安心するからいっか

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