カーテンの隙間から差し込む日差しが目に入る。
…………どこだここ。
片目だけ開けて横を見る。
あなた「…………は!?」
竜胆「うるせぇよ…。朝から叫ぶな。」
いやいやいや!
叫ぶだろ普通!
目を擦りながら体を起こす、上半身裸の竜胆。
最悪のパターンが頭をよぎる。
あなた「……これはどういうことでしょうか。」
竜胆「何、昨日のだけじゃ足りなかった?」
…………嘘でしょ?
私まだ純粋な女の子のままでいたいのに。
思わず視界が霞む。
竜胆「冗談だよ、何泣きそうになってんだよ。」
あなた「……………」
竜胆「え、もしかしてやりたかった?」
ニヤニヤしながら近づいてくる。
パチンッ
竜胆「痛っ、!何してくれてんだてめぇ!!」
あなた「近寄ってくんなジジイ!!」
竜胆「誰がジジイだと!?4つしか変わんねぇよ!」
あなた「うるさい!昭和生まれはジジイだろ!!」
ベッドの上で取っ組み合いが始まる。
ガチャッ
私の上に跨った竜胆の動きが止まる。
蘭「……………竜胆、昨日あれほど手ぇ出すなって言ったのに。」
「「違うから!!!」」
蘭「ってな訳で、仕方ねぇから俺らん家連れてきた。」
あなた「ありがとう、ございます…。」
蘭の作った朝ご飯を食べながら、私がここに来た経緯を聞く。
朝ご飯、と言っても白米に目玉焼きだけだけど。
あなた「で、なんで私は竜胆の服着てるの?」
蘭「あんな泥だらけで寝かせられる訳ねぇだろ。着替えさせてやった。」
あなた「………誰が。」
竜胆「俺が。」
無言で竜胆を睨みつける。
竜胆「誰もお前の下着なんか興味ねぇよ。」
あなた「興味がどうとか関係ないの!見られたことが問題でしょ!」
蘭「うるせぇ。今日は俺と寝るか?」
あなた「帰らせて頂きます!!」
なんて恐ろしい兄弟だ。
竜胆「そういや昨日、長髪の奴が1人死んだぞ。」
………………長髪?
蘭「そうだ、ソイツ刺した奴も警察に捕まってたな。」
_______________________まさか。
いつも小説をご覧頂き、ありがとうございます!
突然ですがお気付きでしょうか。
この小説、1つ大きな矛盾が生じているんです。
10月31日。
現代では、渋谷事変が起きているんです。
あなたがタイムリープしている間、現代のあなたは武道と同じように仮死状態なので、高専に寝かされています。
ここから、若干の呪術廻戦の本誌のネタバレを含みます。
まだ読んでないよって方は、「つまり!」からの8文だけ読んで頂けると助かります!
渋谷事変、厄介なのは死滅回游です。
さっきも言ったようにあなたは仮死状態なので、もちろん意識はありません。
しかし術師なので、半強制的に回游に参加させられる訳です。
そうすると、おそらくあなたは死にます。
現代のあなたが死んでも、過去で生きているので物語は続くんですが、いずれ同じく死滅回游で死ぬことになるんです。
あなたは呪術界を変えようとしているわけではありません。
マイキーくんを救うために過去で頑張っているんです。
今は結構脱線してしまっているんですが。笑
もちろん、現代でこんなことが起こっているなんて知りません。
まだ漫画でも渋谷事変は完結していません。
もしかしたらあなたは生き延びているかもしれません。
もしかしたら皆、渋谷事変後も何も無かったかのように生活しているかもしれません。
しかし、まだ渋谷事変がどのよう幕を閉じるかは芥見先生しか分かりません。
つまり!!
現代で、渋谷事変は起こっていないものとして、この小説を読んで頂きたいんです!
最初に設定を考えているときに、ここまで頭が回りませんでした。
本当に申し訳ないです、!
この先、呪術廻戦の漫画が進んでいって、もし渋谷事変が完結したら!
番外編として渋谷事変でのあなたの活躍も書けたらなぁ、なんて思っています。
長ったらしい文を最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございます!
こんな作者ですが、これからも応援して頂けると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!